【ニュース】 東北芸術工科大学、南相馬市小高区に伝わる大蛇伝影絵芝居を「未来の祀り∴ふくしま」の奉納公演として8月22日に公演 福島県南相馬市

2015.08.20
東北芸術工科大学(山形県山形市、根岸吉太郎学長)は、福島市で開催されるイベント「未来の祀り∴ふくしま」の奉納公演として、南相馬市小高区に伝わる大蛇伝影絵芝居「ヘビワヘビワ~南相馬市小高区大悲山の大蛇伝より~」を8月22日に公演する。

当日は、同大学で2011年より毎年実施しているアート体験プログラム
「キッズアートキャンプ山形」の参加者(南相馬市の家族3組)が、自分たちの先祖を題材にした物語キャラクター(影絵)を演じるという。
20150820東北芸術工科大学

民話の舞台となる南相馬市小高区は、震災から5年が経った現在も居住制限が続き、市内各地で除染作業が行われている。
同公演では、同地区に千年前から語り継がれてきた昔話を、影絵づくりを通して子供たちに伝えていくとともに、大蛇を表したダイナミックな演舞や、さまざまな民族楽器による演奏を、原発事故で傷ついた自然や暮らしへの鎮魂として捧げるとしている。

影絵芝居「ヘビワヘビワ~南相馬市小高区大悲山の大蛇伝より~」福島公演の公演日時は8月22日の19時15分開演・20時15分終演。
会場は福島稲荷神社(福島市宮町1-29、雨天時はNTT東日本福島支店大町ビル)。
入場・鑑賞は無料(古式にのっとり、おひねり制を予定)。

なお、「未来の祀り∴ふくしま」は、福島の詩人・和合亮一氏が発起人となり、震災後の福島から鎮魂と再生の新しい伝統文化、震災に屈せず故郷を守り抜いていく姿を世界に発信するプロジェクト。
8月21日~23日の3日間、様々なゲストを招きイベントを実施するほ
か、最終日には鎮魂と再生の祈りを込めた全く新しい創作神楽「ふくしま未来神楽」を奉納する。