【ニュース】 日本中小型造船工業会など、電気推進旅客船「あまのかわ」で巡る「山田湾クルーズ」を8月8日~16日に開催、海から見る三陸地方の魅力を発信 岩手県山田町
2015.08.03
一般社団法人日本中小型造船工業会は、岩手県山田町との共催によ
り、電気推進旅客船「あまのかわ」の体験乗船イベント「山田湾クルーズ」を8月8日~16日に開催する。
同イベントは、造船会社・株式会社ティエフシー(岩手県山田町、神原潤代表)のやまだ工場桟橋(岩手県山田町)から「あまのかわ」で山田湾を巡り、海から見る三陸地方の魅力を発信するというもの。
震災から4年、体験乗船を足掛かりに、次世代を担う子どもたちの「海」に対する好奇心を喚起し、ふるさとの魅力発信を行うのが目的。
山田町の小学生全児童が招待されるほか、乗船や見学を希望する一般の人も参加可能としている。
初日の8月8日には、運航安全祈願祭を行うほか、地元大沢の「大沢大神楽」も披露されるという。
電気推進旅客船「あまのかわ」は、2012年にツネイシクラフト&ファシリティーズ株式会社が建造した電気推進旅客船。
低騒音・低振動が特徴で、船体にはアルミニウム合金を使用した。
船体の大きさは全長15m・幅3.2mで、旅客定員40人・船員2人が乗船可能。
リチウムイオン電池を主電源とした動力で駆動する新造船での旅客船の事業化は国内初で、技術の独創性・革新性、デザイン性、技術の完成度、社会への波及効果、話題性が評価され、「シップ・オブ・ザ・イヤー2012 小型客船部門賞」を受賞している。
「山田湾クルーズ」の開催期間は8月8日~16日の9日間。
開催場所は株式会社ティエフシーやまだ工場(岩手県下閉伊郡山田町大沢第1地割59番地)。
運航スケジュールは、9時・10時・11時・13時30分・14時30分・15時30分より各40分間の山田湾周遊クルーズを予定(初日のみ10時~の運航)。
乗船希望者には、当日の朝8時30分より当日分の整理券を配布する。
あわせて、ティエフシーやまだ工場見学会も同時開催。
建造中の津波シェルターを観覧できるという。
協力は山田町商工会・三陸やまだ漁業協同組合・船越湾漁業協同組合・株式会社ティエフシー。