【ニュース】 近畿大学と豊田通商、「ツナドリーム五島種苗センターを」開所、クロマグロ種苗生産を本格稼働 長崎県五島市

2015.07.24
近畿大学と豊田通商株式会社は7月23日、株式会社ツナドリーム五島種苗センター(長崎県五島市)の開所式を実施した。
両者は2014年7月に「水産養殖事業の覚書」を締結、クロマグロの人口種苗量産化を目的とした取り組みを行っている。

今回開所した同センターは、採卵したクロマグロの卵を孵化させ、稚魚まで育成する陸上施設。
クロマグロ完全養殖サイクルにおける川上の機能を担い、2020年までに約30万尾の生産を目指す。
20150724ツナドーム五島

開所式には、浜本長崎県副知事、野口五島市長、中尾前五島市長も出席。
地域の慣行となっている餅まきや、豊田通商が近畿大学の技術指導のもと育成した近大マグロの解体ショー・試食会なども開催した。

両者では、同センターの稼働により、人工種苗の量産化を可能にするとともに、完全養殖クロマグロの生存率と品質の向上に貢献するとしている。
近畿大学は世界に誇る養殖技術のさらなる研究・技術開発を、豊田通商は開発された技術に基づく量産化の役割を担い、今後も共同で事業を推進していくという。

株式会社ツナドリーム五島種苗センターの所在地は長崎県五島市。
設立は2014年5月12日。
代表取締役は石山直良氏(豊田通商株式会社農水事業部長)。
資本金・資本剰余金は5億円、出資比率は豊田通商100%。
従業員数は7名(近畿大学より1名、豊田通商より1名出向)。