【ニュース】 松江城天守、7月8日付で「国宝」に、年代・規模とも彦根城天守・姫路城天守に匹敵する評価 島根県松江市
2015.07.09
松江市は、5月15日に国の文化審議会(宮田亮平会長)で国宝指定の答申があった「松江城天守」(松江市所有)が、7月8日付で「国宝」に指定されたと発表した。
「松江城天守」は、建築年代が明確な慶長期の天守として、彦根城天守(慶長11年)、姫路城天守(慶長13年)と肩を並べる存在。
同様の「複合天守」となっている彦根城天守に、年代・規模とも匹敵している。
「国宝」への指定基準は、「重要文化財のうち極めて優秀で、かつ、文化史的意義の特に深いもの」による。
指定の理由は、祈祷札から慶長16年の完成が明らかで、近世城郭最盛期を代表する荘重雄大な四重五階の天守である点、 通し柱による構法や包板の技法など、松江城独自の特色がある点、富田城からの移転が明確で、建築史・都市史・文化史上の価値が高い点などとしている。