【ニュース】 クラウドソーシングサービスのランサーズ、奄美市と提携、「フリーランスが最も働きやすい島化計画」の取り組みを開始 鹿児島県奄美市

2015.07.07
クラウドソーシングサービスを手掛けるランサーズ株式会社(東京都渋谷区、秋好陽介社長)は、鹿児島県奄美市(朝山毅市長)と提携、離島の特色を活かした地方創生の新しい取り組み「フリーランスが最も働きやすい島化計画」を開始する。

同市は、世界自然遺産に登録が期待される豊かな観光資源を持ちながらも、本土の経済圏から離れ、市内に大規模な産業がないことから、若年者が十分に能力を発揮できる就業の場が少ないという離島特有の問題を抱えてきた。
その一方で、インターネットを活用することで地理的制約を越え、離島でも都心にいるのと変わらずに働けるフリーランスや腕のあるエンジニアが、近年少しずつUターン・Iターンしてきている現状があるという。

今回開始する同計画では、2020年までに200名のフリーランスを同市内で育成し、50名以上のフリーランス移住者の呼びこみを目標としている。

同計画により、同市では、フリーランス支援窓口を立ち上げるなど、フリーランスに対する行政サービスを整備。
フリーランスコミュニティーの形成・育成を行うとともに、離島のフリーランスにとって不可欠なIT環境の整備を進めていく。

一方同社は、同市のランサーに対し仕事機会の創出をサポートし、両者でフリーランスが働きやすい環境づくりを進めていくとしている。
あわせて、同市内のフリーランスへクラウドソーシングのノウハウを提
供、「フリーランスが最も働きやすい島化計画」の広報活動も担うという。

同市の朝山市長は、「先人から守り受け継いできた豊かな自然や島唄等の奄美独自の伝統文化などをもつ、世界自然遺産登録を目指す奄美市では、外海離島の不利性を克服する産業として、情報通信産業を重点分野に位置づけ各種施策に取り組んでいる。情報通信技術を活用した新しい働き方をランサーズと共に創出し、仕事誘致、定住促進ならびに子育て支援に積極的に取り組んでいく。」と語った。

一方ランサーズの秋好代表は、「2008年のクラウドソーシングの誕生以来、スキルを持ち活躍するフリーランスは徐々に増えているが、これまで彼ら向けの行政支援はあまり多くなかった。今回の提携では、国内で初めてフリーランスが住みやすい環境を創る取り組みができることを光栄に思う。同社では、地方の課題解決は日本の課題解決と考え、地方自治体との活動に力を入れていく。」と話している。