【ニュース】 金沢工業大学、金沢の「まち歩き」の新たな楽しみ方を提案する「金沢茶室案内」を試作 石川県金沢市

2015.04.03
金沢工業大学環境・建築学部建築学科土田義郎教授の研究室(専門分野:サウンドスケープ「音風景」)はこのほど、金沢の「まち歩き」の新たな楽しみ方を提案する「金沢茶室案内」を試作した。
今回試作した茶室案内は、金沢の代表的ともいえる茶室の内部環境を調査してまとめたもの。
QRコードをスマートフォンで読み取ることで、それぞれの茶室の概要や色彩、展開図を表示したwebページが表示される。
伝統文化を発信するとともに、先人達の知恵が凝縮された茶室空間を巡ることで、金沢の散策が楽しめる内容になっているという。
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同研究室では、数年にわたるテーマとして、茶室とその環境によって形成されるサウンドスケープについて調査・研究を進めてきた。
金沢市内には、兼六園の夕顔亭や、玉泉園の灑雪亭のような江戸時代からの古い茶室が残っており、一般の人が気軽に使用できる公共的な茶室も多くあるという。
土田教授は「金沢は裏千家ゆかりの土地。茶室には茶人たちの独創的な空間づくりの知恵が詰まっています。心を静かに整えてくれる壺中天(つぼの中の別世界)を感じて欲しい。」と語った。
なお、今回試作した「金沢茶室案内」は、4月3日より同大学扇が丘キャンパス1号館正面玄関受付で無料配布する。
配布時間は平日が8時30分~17時30分、土日が8時30分~16時。
配布予定数は50冊(無くなり次第終了、郵送は無し)。