【ニュース】 ウィラーグループのWILLER TRAINS、「京都丹後鉄道」の運行を4月より開始、地域の価値を向上するまちづくりを目指す 京都府宮津市

2015.01.30
ウィラーグループで北近畿タンゴ鉄道の運行会社を担うWILLER TRAINS株式会社(ウィラートレインズ、村瀬茂高代表)は、地域の価値向上を目指し、4月1日を目標に北近畿タンゴ鉄道の運行を開始する。
北近畿タンゴ鉄道は、丹後・丹波・但馬エリアを走る沿線距離114kmの第三セクターの鉄道。
ウィラートレインズが運行会社となり、鉄道名を「京都丹後鉄道」とし、略称は丹波・丹後・但馬の総称である「三丹」から「丹鉄」と名付け、地元住民が親しみやすい鉄道を目指す。
路線通称名は「宮津~西舞鶴」間を「宮舞線」に、「宮津~豊岡」間を「宮豊線」に、「宮津~福知山」間を「宮福線」にする。
さらに、7駅の名称を地元住民や観光客に分かりやすい駅名に変更し、利便性向上を図るという。
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運行に当たっては、「京都大学・交通政策研究ユニット」と連携し、全国の地方鉄道の再生モデルとなるよう、ダイヤ作成・データ分析・各種システム構築をはじめとする鉄道経営の全般について科学的視点を取り入れる。
また、公共交通と連携した沿線エリアのまちづくりを推進することによる地域の価値を向上を図るため、3点の項目「高次元交通ネットワークの実現」「地域を創造する若い人の雇用機会を創出」「交通街づくりを目指す学生の教育の場を創出」についても実現を目指すという。
「高次元交通ネットワークの実現」では、交通のネットワーク化、沿線地域全体を網羅する公共交通の構築、毎日の生活に必要な施設を結ぶ交通ネットワークの構築、主要駅から目的地まで移動距離に応じた交通手段の整備、ICTを活用した簡単・便利でストレスのないサービスの提供、沿線地域の交流人口を増やすための企画乗車券の造成を行うとしている。
「地域を創造する若い人の雇用機会を創出」では、ウィラーグループの技術、サービス、安全の部門もしくは業務を沿線エリアに移転することで雇用機会の創出を図る。
また、自然あふれる地域生活にプラスし、生活の利便性が高い環境を提供することで、ワーク・ライフ・バランスのとれた新しいライフスタイルを提案するとしている。
「交通街づくりを目指す学生の教育の場を創出」では、沿線の大学や専門学校などの教育機関と連携し、将来の交通や街づくりを担う人材育成を図る。
ウィラーグループとしての投資や、人材育成に対する協力も検討していくとしている。