【ニュース】 熊本県・宮崎県・鹿児島県・JR西日本の4者、大学生による旅行プラン提案プログラムを実施、今年は修学旅行に加え個人旅行でも対案 鹿児島県鹿児島市

2017.07.25
熊本県・宮崎県・鹿児島県・西日本旅客鉄道株式会社の4者は、大学生による旅行プラン提案プログラム「南九州カレッジ」を実施する。

4者は2014年度より3年間、南九州三県と関西エリアの地域間交流の促進、体験実習による学生の成長機会の創出、南九州三県への修学旅行需要の喚起を目的に、大学生による若者目線での修学旅行プランの提案プログラム「ユニバーシティ・カレッジ南九州」を実施してきた。
今年度は「南九州カレッジ」へと名称を変更し、修学旅行だけではなく、個人の旅行も対象として実施する。

参加する大学生は、南九州三県の観光地で、地域との交流を通じてさまざまな経験を積み、南九州三県への旅行や修学旅行の魅力を情報発信するとともに、観光素材の磨き上げプランの提案を行う。
8月28日に鹿児島中央駅付近の会場でオリエンテーションを実施予定。

同プログラムでは、参加大学生が同世代の旅行実態を調査、中学・高校の教諭や生徒に対し修学旅行に関する調査を実施し、現状を把握。
課題テーマに沿った食・農業・芸術・伝統工芸などについて、さまざまな体験実習を通じて地元の人々との交流を深めてもらい、各大学が南九州の1県に長い時間滞在することで、観光素材の新たな発見、深掘りを行う。
また、FacebookやInstagramをコミュニケーションツールとして活用し、「南九州カレッジ」を通じて学んだ情報を参加大学生が主体的に発信する。

体験実習終了後には成果報告会を開催し、参加大学生が「南九州カレッジ」で発見した南九州三県の魅力に基づき、個人旅行や修学旅行に関連した観光素材の磨き上げプランを提案する。
優秀な提案については、JR西日本運営のWEBサイト「JRおでかけネット」で紹介する予定だという。

南九州三県のうち、熊本県では、認知度は低いと思われる魅力のある阿蘇の食資源を活用した若者の誘致について検討を行う。
宮崎県では、県北「延岡市」、県南「串間市」にスポットを当て、地元の人との交流を深め、その土地ならではのマリン体験の魅力発掘や学習効果の検討を実施。
鹿児島県では、明治維新で重要な役割を果たした偉人や文化にまつわる遺産、郷土の人や文化を育んだ自然といった観光素材の発掘・磨き上げを行い、若年層への訴求力向上を図るとしている。

実施主体は熊本県・宮崎県・鹿児島県・西日本旅客鉄道株式会社、監修は関西大学・神戸松蔭女子学院大学、協力は公益社団法人熊本県観光連盟・公益財団法人みやざき観光コンベンション協会・公益社団法人鹿児島県観光連盟。
実施スケジュールは、体験実習が8月28日~30日、中間報告会が
11月中旬(予定)、成果報告会が12月19日。
参加大学(予定)は、関西大学・神戸松蔭女子学院大学・清泉女子大学・広島経済大学・和歌山大学。