【ニュース】 藤田観光、曹洞宗大本山永平寺が整備する宿泊施設の運営者に決定、2019年に永平寺門前で宿泊施設を開業 福井県永平寺町

2017.05.16
藤田観光株式会社(東京都文京区、瀬川章社長)は、曹洞宗大本山永平寺(福井県永平寺町、小林昌道代表役員)が門前に整備する宿泊施設で建物賃貸借契約を締結、2019年秋に開業する。

同宿泊施設は、大本山永平寺と福井県と永平寺町の3者が協力・連携して推進する「永平寺門前の再構築プロジェクト」の一環。
修行道場となっている同寺が準聖域とする門前に建設する。

建設にあたっては、同寺の敷地内から切り出した「永平寺杉」を使用。
館内には全18室の和洋室と男女別の大浴場を備え、レストランでは同寺が監修する精進料理も提供するという。
20170516藤田観光

同宿泊施設のコンセプトは、「旅館と宿坊の中間に位置する施設」。
同寺での坐禅といった体験を通じ、禅の心に触れることができる宿泊施設とする。

福井県は、北陸新幹線や中部縦貫自動車道の開通など、交通インフラの整備が進んでいる一方で、延べ宿泊者数は376万人、うち訪日外国人は5万人と少ないのが現状。
近年、訪日外国人の地方分散やコト消費へのニーズが高まる中、同宿泊施設では、同寺が有する歴史や禅の文化と、同社が蓄積してきた訪日外国人受け入れのノウハウを融合、施設の運営を通して「地方創生」に貢献するという。

永平寺門前宿泊施設の所在地は福井県吉田郡永平寺町志比6-11。
建物はエントランス棟(地上1階・木造)と客室・レストラン棟(地上3階・鉄筋コンクリート)。
客室数は18室(和洋室)、収容人員は72名(予定)。
付帯施設は大浴場、レストラン、売店など。
料金は1泊2食付で1万6,000円~(1室2名利用時の1名料金)。
開業は2019年秋(予定)。