【ニュース】 箔一、ひがし茶屋街のギャラリーショップ・茶房「金澤しつらえ」をリニューアルオープン、茶屋の建築文化を継承 石川県金沢市
2020.07.27
株式会社箔一(石川県金沢市、浅野達也社長)は7月23日、ひがし茶屋街(石川県金沢市)に所在するギャラリーショップ・茶房「金澤しつらえ」をリニューアルオープンした。
同施設は、藩政時代の街並みを今に伝える「ひがし茶屋街」の入口に位置し、茶屋街のシンボル「見返り柳」を正面に臨む茶屋建築。
同茶屋街が形成された約200年前に由来を持つ建物で、金沢市指定保存建造物にもなっている。
今回の改装では、地域の財産ともいえる建物を次世代に残すため、耐震構造等を大幅に強化するとともに、内装も一新し、石川県ゆかりの高質な伝統工芸を広く紹介する新しいスタイルの施設としてリニューアルしたという。
改修にあたっては、茶屋の建築文化を継承するとともに、来館者の利便性を考慮し、フロアをフラットにしたほか、壁を一部取り外し、見通しのよい広々とした空間とした。
さらに、200年の歴史を大切にし、各年代の改修工事の名残を尊重。
かつて別の場所に使われていた欅一枚板をカウンターに再利用したり、土間の2階部分の床材を1階のフローリングに利用するなど、それぞれの部材も大切に受け継いだという。
1階ギャラリー・ショップでは、「ショーケースに入れない美術館」のスタイルで、重要無形文化財保持者(人間国宝)や文化勲章受章者、伝統工芸士をはじめとする選りすぐりの作家の作品を展示、季節にあわせた企画展示なども予定している。
2階のスペースには、ゆったりとくつろげる茶房を設置、伝統工芸品の茶碗で楽しむ抹茶と金沢の和菓子のセットのほか、季節のフルーツをふんだんに使用したパフェなど、多彩なメニューを取り揃えるという。
「金澤しつらえ」の所在地は石川県金沢市東山1丁目13-24。
延べ床面積は306.7㎡、建築面積は161.9㎡。
営業時間は10時~18時(「茶房 やなぎ庵」の営業は17時まで)、定休日は第3水曜日、1月1日(7月・8月は無休)。