【ニュース】 島根県立美術館、コレクション展「フランスの写真」を9月28日まで開催、19世紀フランスの「写真」約100点を展示 島根県松江市

2020.06.26
島根県立美術館(島根県松江市)は6月25日、コレクション展「フランスの写真」を開始した(会期は9月28日まで)。

「写真」は1839年、最初の写真術ダゲレオタイプが、パリの科学と美術の合同アカデミーで公式発表。
鮮明な画像を定着する写真術は、瞬く間に世界中に広まり、数々の政変に見舞われた19世紀フランスでは、豊かな文化が花開いたという。

写真術は、世紀中葉には新たに湿板コロジオン法が開発され、ネガ=ポジ法による複数生産が可能な精緻な画像が得られるようになり、可能性が拡大。
記録性が高く評価され、フランスの歴史的建造物の記録、パリ大改造で変わりゆくパリの街の記録など、公式にも活用されている。
また、写真の芸術性も高まり、写真家たちは豊穣な成果をもたらしたという。

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今回の同展では、フランスの、とくに19世紀の写真を中心に約
100点でその魅力を紹介。
あわせて、フランスの写真を中心に多くの作品を島根県立美術館に寄贈した石原悦郎氏の顕彰の機会にもするとしている。

なお、関連イベントでは同館主席学芸員で同展企画者の蔦谷典子氏による講演「フランス19世紀の写真」を9月20日14時より同美術館ホールで実施する(当日先着順、95席、約60分)。

コレクション展「フランスの写真」の会期は2020年6月25日~9月28日(火曜休館、6月30日・8月11日・9月22日は開館)。
開催時間は10時~日没後30分(展示室への入場は日没時刻まで)。
会場は島根県立美術館(島根県松江市袖師町1-5)コレクション展示室4。
料金は当日券が一般300円・大学生200円・高校生以下無料。