【ニュース】 壱岐市民有志による「いきめし。プロジェクト実行委員会」、飲食店の資金調達を応援するため、先払い制チケット「いきめし。応援チケット」を発行 長崎県壱岐市
2020.05.07
壱岐市民有志による「いきめし。プロジェクト実行委員会」は5月7日、飲食店の資金調達を応援するため、先払い制チケット「いきめし。応援チケット」の発行を開始した。
長崎県で最初に新型コロナウイルス感染者が発生した同市では、外出自粛により島を訪れる観光客が激減。
市民も3密を避けるため、飲食店への来店を控えるようになり、飲食店の売上が激減しているという。
こうした中、同実行委員会では「壱岐なごはんを、持っていきたい場所に!それって粋だね♪」をコンセプトに、4月3日よりHPにテイクアウト情報を集約、SNSによる情報発信を行ってきた。
「いきめし。」のFacebookグループは、4月29日現在、700名を超えるコミュニティとなっており、店からのテイクアウト情報の発信に留まらず、利用者が利用したテイクアウト商品の写真等を投稿するなど、店と利用者の双方向のコミュニケーションにより、壱岐市民がテイクアウトを楽しむ文化が生まれているという。
その影響は島内の宿泊施設のテイクアウト料理参入にもつながった。
同実行委員会では、さらなるテイクアウト料理等の消費喚起と飲食店の資金調達を応援するため、今回、先払いチケット「いきめし。応援チケット」を希望店に発行。
同チケットは、A4サイズの5枚綴りとなっており、2,500円(500円×5枚)、5,000円(1,000円×5枚)、1万円(2,000円×5枚)の3種類。
偽造防止のためナンバリング等の対策を行ったほか、チケットにはミシン目を入れ、利用しやすい形にしたという。
各店は「いきめし。応援チケット」に店の印を押すなどして発行。
利用客はテイクアウト用のチケットとして使うことができるほか、新型コロナウイルスの感染収束後に飲食を楽しむことも可能で、集まった代金は各店の当面の運営資金となる。
なお、利用期限は「お店がある限り有効」となっており、各店は資金決済法上、「自家型発行者」となる。
それぞれの店の未使用チケットの残高が年2回の基準日に1,000万円を超えなければ、届け出は不要になるという。
なお同市では、新型コロナウイルスによる緊急経済対策対策として、5月7日より市内の飲食店等でのテイクアウト料理や飲食サービスに使用可能な「壱岐市プレミアム商品券」を壱岐市商工会等で発行しているが、同商品券は「いきめし。応援チケット」との交換が可能。
同商品券は、販売価格が1セット5,000円で、8,000円分(1,000円×8枚)となっており、プレミアム率は60%だが、使用期限が6月30日までとなっているため、市民や飲食店からは「無期限使用できる方法はないか。」という声が上がっていた。
「いきめし。応援チケット」は事実上、無期限となっているため、「壱岐市プレミアム商品券」と交換することで、有効期限を延ばすことができるメリットもあるとしている。