【ニュース】 富山市など、富山駅の高架化に伴い、路面電車の南北直通運行を開始、明治41年以来、富山駅を挟んで南北に分断されていた市街地が一体化 富山県富山市

2020.03.17
富山市などは3月21日、富山駅の北陸新幹線とあいの風とやま鉄道線の高架化に伴い、岩瀬方面へ向かう北側の路面電車(富山ライトレール)と、五福や南富山方面へ向かう南側の路面電車(富山地方鉄道)を富山駅で接続、路面電車の南北直通運行を開始する。

今回の路面電車南北接続事業は、富山駅を舞台とした新幹線と路面電車のコラボレーションという、世界でも類いまれな高速鉄道と
LRTの接続を実現するというもの。
公共交通を軸としたコンパクトなまちづくりのシンボルになるという。

これにより、明治41年以来、富山駅を挟んで南北に分断されていた市街地が一体化する「市民100年の夢」が実現する。

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また、富山駅高架下の路面電車走行空間では、富山市の玄関口に相応しい空間となるよう、「ガラスの街とやま」ならではの大小様々な工芸ガラスを組み合わせたトランジット・ライティング・ウォール(新幹線側:高さ7m×幅35m、在来線側:高さ5.1m×幅28m)を設置。
デザインコンセプトは「山と海の文化 その融合」とし、新幹線側には立山連峰をテーマとした緑色を基調とするガラス、在来線側には富山湾の海をテーマに青色を基調とするガラスを使用、富山の大自然を表現した。

同市では、今回の南北直通運行の開始により、路面電車の利便性が向上し、富山駅の交通結節機能が強化され、人の流れに大きな変化がもたらされるだけでなく、高齢者の外出機会の増加をはじめ、中心市街地の賑わい創出や商業活動の活性化など、多様な効果が期待できるとしている。