【ニュース】 Link to Farmland、「規格外品」を活用し「野菜を粉末状にしたフレーク」を生産、クラウドファンディングを開始 北海道美瑛町
2020.03.13
農産物の新たな価値創造に取り組む「Link to Farmland」(北海道美瑛町、墫野智也代表)は3月10日、プラットフォーム「READYFOR(レディーフォー)」でクラウドファンディングを開始した。
同町は、至る所に遠くまで見渡せる丘が連なり、その丘は農家が育てた作物で彩られる。
今回の同取り組みは、農家が作物を育てるうえでどうしても発生してしまう「規格外品」を活用するというもの。
同町の風景を次世代に残すことが目的。
「規格外品」の可能性を試行錯誤した結果、「野菜を粉末状にしたフレーク」にするという結論に至ったという。
フレークは長期保存も可能で、料理や菓子の原材料としての可能性が広がるだけでなく、栄養と風味を損なわずに美瑛の味をそのまま全国に届けることができるとしている。
全国には、野菜を粉末状にした商品は多くあるが、同取り組みでの加工業者は野菜に一切添加物を加えることをぜず、着色も行っていないという。
加工の工程自体はいたってシンプルで、かつ安心・安全な商品を作っているとしている。
同取り組みでは、その特徴を生かし、全国の子ども達に離乳食や料理の原料としてこの味を届けることとした。
プロジェクト初年度となる2020年は、約3トンの野菜を仕入れ、それを原料に粉末状のフレークを製造する。
仕入れる野菜については、同町で作られる白いとうもろこし「クリスピーホワイト」を選定。
見た目に美しい真っ白なとうもろこしで、甘みが強く収穫後にも糖度が落ちにくい特徴があるという。
約3トンのクリスピーホワイトの中には、本来畑に捨てられていたはずの「二番果」といわれる未成熟のものが約1トン含まれる予定。
本来は行き場がないこれらの規格外品に仕入れ値を設定し、農家にとって新たな収入源を生み出すとしている。
今回作るとうもろこしの粉末状フレークは、離乳食としてだけでなく、料理やスープの原料として多くのレシピに活用可能。
ジッパー付きの使い勝手が良い袋に入れた商品も全国販売する予定で、地元美瑛町のシェフと共に商品の可能性を引き出すレシピを
WEB上で公開することも検討しており、いずれはその粉末を原料としたレトルトスープの販売も視野に入れているという。