【ニュース】 ちの観光まちづくり推進機構、4棟の古民家を一棟貸し素泊まりの宿泊施設「ヤマウラステイ」として5月にオープン、アレックス・カー氏がプロデュース 長野県茅野市

2020.03.10
一般社団法人ちの観光まちづくり推進機構(長野県茅野市、宮坂孝雄理事長)は、茅野市内で年月を重ねてきた4棟の風情ある古民家を利用し、一棟貸し素泊まりの宿泊施設「ヤマウラステイ」として5月にオープンする。
3月17日には公式Webサイトをオープン、準備が整い次第、順次予約を受け付ける予定。

4棟の古民家の改修にあたっては、日本文化研究・古民家改修の第一人者として知られているアレックス・カー氏がプロデュース。
長い歴史が積み重ねてきた柱や壁、家自体が持つ歴史の風格や美しさを大切にしつつ、機能の面で大規模な改修を施した。
古民家の持つ贅沢な佇まいと、家としての快適さを、カー氏の美意識でつないだ上質な空間として実現したという。

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同機構では、「ヤマウラステイ」を地域への入口と位置づけ、地域の生活を垣間見ることができる郷土料理体験や、地元のガイドの案内で町をめぐる町歩きなどの交流プログラム「ちの旅アクティビティ」を滞在者に提供。
「ヤマウラステイ」と「ちの旅」による観光客と住民との交流を通じ、美しい風景、まちなみ、伝統的な暮らしや食文化などの地域の魅力を残しつつ、持続可能な地域をづくりを目指す。

4つの古民家のうち、「清水(きよみず)」は、川のせせらぎや田園風景、古い民家などが残された、山奥へ向かう道にひっそりと佇むまさに「隠れ里」と呼ぶべき集落に建つ邸宅。
家の一角にはかつての厩(うまや)があり、その高い天井を活かし、改修では吹き抜けのリビングに生まれかわっているという。

「花兎(はなと)」は、母屋に寄り添うように建つ隠居。
ご隠居が夫婦で暮らした、かわいらしい佇まいが特徴となっている。

「金渓(きんけい)」は、川向うに建つ山すその家。
明治期に建てられたものと伝わっており、目の前に川が流れているのが特徴で、静かな集落に響く川のせせらぎも過ごす時間を彩る要素となる。

「渋道(しぶみち)」は、地域独特の本棟造りによる2階建ての古民家。
山奥で温泉旅館を営む一家が建てた別宅で、正方形の間取りに加え、傾斜の緩い大きな屋根が特徴で、かつて養蚕が行われていた2階は梁が見える広々としたスペースに改修したという。