【ニュース】 三菱地所レジデンス、既存ストックリノベーション賃貸事業で初の宿泊施設へのコンバージョン物件となる「福岡市中央区大手門3丁目ホステル計画」を着工 福岡県福岡市
2020.01.29
三菱地所レジデンス株式会社(東京都千代田区、脇英美社長)は1月10日、「Reビル事業(既存ストックリノベーション賃貸事業)」で、初の宿泊施設へのコンバージョン物件となる「福岡市中央区大手門3丁目ホステル計画」を着工した。
開業は2020年9月の予定。
「Reビル事業」は、建物を三菱地所レジデンスが賃借し、耐震補強工事やニーズを捉えたリノベーション工事で再生を図り、賃貸物件として供給するスキーム。
2014年5月より展開、現在はオフィス、住宅(シェアハウス含む)26物件が稼働している。
同物件は、同事業初の宿泊施設となるほか、三菱地所レジデンスにとっても会社発足以来、初の宿泊施設への取り組みになるという。
同物件は、福岡市地下鉄空港線「大濠公園」駅より徒歩1分の立地。
オーナー(ブルーミング中西株式会社、東京都中央区、中西一社長)の所有建物を三菱地所レジデンスが賃借してリノベーションを施し、ホステル運営会社の株式会社FIKA(東京都新宿区、福山大樹代表)に転貸、オフィス空間だった建物をホステルとして運営する。
建物の1階では、ホステルのフロントの他、FIKAが手掛けるカフェを備えるとともに、ブルーミング中西の店舗(ハンカチーフ専門店)もリニューアルオープンするという。
FIKAは、東京都内と長野県白馬山麓エリアの栂池に「UNPLAN」ブランドを中心として計4施設を出店しており、福岡エリアでは初の出店となる。
近年のホステルは、フロントスタッフと宿泊者の距離感が近く、家族のようなホスピタリティや、館内共同スペースでの宿泊者同士の交流・情報交換を促す取り組みが特徴。
同物件でも、宿泊者同士の交流を図ることができるよう、建物5階に「コモンルーム」、地域の人との交流も図れるよう、1階にカフェを設け、宿泊者向けのイベントを定期的に開催するなど、宿泊者同士やスタッフとの交流を図る取り組みを行うとしている。
リノベーションにあたっては、建物の風合いや雰囲気など既存利用できるところを活かして改修し、大濠公園の近くに位置することから、自然と調和した雰囲気とする予定。
5階のコモンルームや個室からは大濠公園を眺望可能で、公園散策の帰りに利用可能なカフェや、ランニング後に使用できるランニングステーション機能も検討中だという。
2階~4階に配置する客室は、男女混合ドミトリー、女性専用ドミトリー、POD(1人用ユニット)、個室(和・洋・4人部屋)を備え、幅広いニーズに対応。
3階・4階には男女それぞれのシャワー、洗面室を用意する。
「福岡市中央区大手門3丁目ホステル計画」のホステル名称は
「UNPLAN Fukuoka」。
所在地は福岡市中央区大手門3丁目4番1号(住居表示)、交通は福岡市地下鉄空港線「大濠公園」駅より徒歩1分。
敷地面積は417.18㎡、延床面積は1,667.80㎡、ホステル面積は1,607.81㎡(予定)。
構造・規模はRC造・地上5階建。