2020.01.28
東北株式会社（岩手県陸前高田市、浅間香織代表）は1月25日、電気自動車（EV）のみを貸し出す「三陸おもてなしレンタカー」を開店した。

東日本大震災で甚大な被害があった同市では、交通網も甚大な被害を受けている。
観光客は、せっかく同市を訪れても公共交通機関に頼る以外になく、駅近辺にレンタカー事業者がいないため、自家用車での通過型観光とならざるを得ない状況だという。

こうした中、同社では同市を訪れる観光客やビジネスマンへ二次交通手段を提供するとともに、地域住民の交通課題解決のため、レンタカーを提供。
電気自動車（EV）を採用し、環境へ配慮した事業を展開、災害時には電気自動車を非常用電源とすることで、電源の確保とBCPへの一助となることも目指すとしている。

開店初日には、陸前高田市の岡本雅之副市長家族が試乗。
「市内には道の駅など様々な施設が作られているが、交流人口拡大の上ではこれらを回遊してもらうための足の確保が重要。多くの人が電気自動車で移動する魅力を知ることで、陸前高田だけでなく東北の活性化に繋げたい。」と期待を寄せた。