【ニュース】 YKK APと健康住宅、戸建性能向上リノベーション実証プロジェクト「福岡 橋本の家」を竣工、新築を超える「断熱」「耐震」を実現 福岡県福岡市
2019.05.30
YKK AP株式会社(東京都千代田区、堀秀充社長)と健康住宅株式会社(福岡市城南区、畑中直社長)はこのほど、YKK APの商品を活用した中古戸建住宅の性能向上リノベーションを実証するプロジェクトの九州初物件として「福岡 橋本の家」(福岡市西区)を竣工した。
同物件では、福岡市の中心地に近い住宅街に建つ築36年の木造住宅を、時代を越えて受け継ぐため、「断熱」と「耐震」の性能向上にこだわり、現在一般的な新築住宅の性能を上回るレベルへとリノベーション。
YKK APで最も断熱性能の高い高性能トリプルガラス樹脂窓「APW430」シリーズへ入れ替えたことなどで、住宅の断熱性能が改修前の4倍以上に向上したほか、年間冷暖房費も約5割削減可能とし、健康で快適な居住空間と高い省エネ性を実現したという。
耐震性能の向上では、YKK APの開口部耐震商品「FRAMEⅡ(フレームツー)」を採用。
窓を減らさずに開口部の耐力壁量を増やしたことなどで、震度6強の地震でも倒壊しない耐震等級3相当の強度まで高めた。
また、健康住宅のこだわりにより、構造材や仕上げ材には福岡県産材をはじめとする九州の素材を使用。
地元で長く家づくりに携わる職人が仕上げた。
さらに、外構に地元の高校生が制作したタイルを使用したり、換気設備設計を地元の大学が監修するなど、産学連携要素も加わったという。
なお同物件は、2019年12月末まで両社のコンセプトハウスとして事業者向けに公開し、ノウハウの提供や啓発、地域への情報発信に活用する。
「福岡 橋本の家」の所在地は福岡市西区橋本。
敷地面積は182.00㎡、延床面積99.77㎡。
構造・規模は木造在来軸組工法・2階建。
既存建築年月は1982年2月(築36年)、改修工事期間は2018年
12月~2019年5月。