2019.02.05
阪急阪神ホールディングスグループは「農業ビジネス」に新規参入する。

近年の農業は、技術革新の進展等により、高付加価値農作物の安定生産が可能となってきたことに加え、消費者の食に対する安心・安全志向や品質・鮮度志向の高まりにより、市場環境が大きく変化。
こうした状況を受け、同社グループでは「農業ビジネス」への進出の可能性について検討を重ねてきたが、「農業ビジネス」が今後さらに成長していくと見込まれること、また、長期的にはグループで展開している既存事業との相乗効果も期待できることから、「農業ビジネス」を同社グループの新たな事業メニューと位置付け、参入を決定した。
まずは姫路市で人気の高い高糖度ミニトマトの通年生産に取り組むとしている。

具体的には、同社グループで新規事業のインキュベーション（育成）の役割を担う株式会社ライフデザイン阪急阪神（大阪市北区、上田均代表）が、農業ベンチャーの株式会社オーガニックソイル（東京都中央区、中川英之代表）と業務提携し、事業を展開。

オーガニックソイルは、独自配合の土や肥料の開発にノウハウを持っており、太陽光利用型環境制御ハウスを利用した栽培と、糖度の計測・選果等により、年間を通して安定的に高糖度ミニトマトを生産・供給する技術を保有、これまで数多くの実績を残しているという。

ライフデザイン阪急阪神では、この太陽光利用型環境制御ハウスを兵庫県姫路市に設置し、オーガニックソイルから栽培技術の提供を受けながら、今年夏より生産を開始し、年間80トンの販売を目指すとしている。

太陽光利用型環境制御ハウスの所在地は兵庫県姫路市余部区下余部154他。
敷地面積は1万1,658㎡。
ハウス棟数は5連ハウス2棟（設置面積4,356㎡）。
着工は2月（予定）、竣工は6月（予定）。