【ニュース】 住友商事グループ、南相馬市が所有する東日本大震災の被災地で太陽光発電所建設工事を竣工 福島県南相馬市
2019.01.24
住友商事株式会社(東京都千代田区、兵頭誠之社長)と住友商事東北株式会社(仙台市青葉区、森川勤社長)は、福島県南相馬市原町東地区で、特別目的会社のソーラーパワー南相馬・原町株式会社を通じ、2018年12月に太陽光発電所建設工事を竣工、このほど商業運転を開始した。
同事業では、株式会社みずほ銀行(東京都千代田区、藤原弘治頭取)をアレンジャー(幹事行)として組成した金融機関団が特別目的会社への融資を実行。
東芝エネルギーシステムズ株式会社(川崎市幸区、畠澤守社長)・大成建設株式会社(東京都新宿区、村田誉之社長)が設計・調達・建設業務を担当した。
同事業は、南相馬市が所有する東日本大震災の被災地(約46ha)に、約12万枚の太陽光パネルを設置する、発電容量32.3メガワットの太陽光発電事業。
発電する電力は、一般家庭約1万世帯の使用電力量に相当し、固定価格買取制度を活用して小売電気事業者に電力を供給する。
住友商事グループは既に、南相馬市鹿島区で福島県最大の太陽光発電所(2018年3月商業運転開始、発電容量59.9メガワット)を運営しており、同事業と合わせて、福島県で合計発電容量92.2メガワットのメガソーラー発電事業を展開する。
南相馬市では、2012年10月に「南相馬市再生可能エネルギー推進ビジョン」を策定、2030年には市内の消費電力に相当する電力を再生可能エネルギーで生み出すことを目標としてきた。
住友商事グループは、同事業を通じ、同市の再生可能エネルギー推進に寄与するとしている。
また住友商事東北は、同事業を含め、東北地方で太陽光発電やバイオマス発電(山形県酒田市)等の再生可能エネルギー事業に積極的に取組んできた。
東北地方の基幹産業である農業分野等にも力を入れており、今後一層の地域発展に貢献していきたいとしている。