【ニュース】 ホテルグランヴィア大阪、開業以来初の館内全面リニューアルを実施、インバウンドなど増加するレジャー層に対応 大阪府大阪市
2018.12.20
開業35周年を迎えた「ホテルグランヴィア大阪」(株式会社ホテルグランヴィア大阪、大阪市北区、河合信夫社長)は、2022年4月までの期間、1階フロント・ロビーをはじめ、レストラン、客室にわたる館内の全面リニューアルを実施する。
「うめきた2期区域まちづくり」など、大規模プロジェクトを控えるエリアの動向や客層の変化に対応し、競争力強化を図るのが狙い。
今回のリニューアルでは、インバウンドを中心としたレジャー層の増加に対応し、フロントを1階から19階に移設・拡大。
開放感のあるゆとりあるスペースで、外光を取り入れた高層階ならではの眺望を提供する。
また、フロント移設後の1階は、大阪の玄関口にふさわしい洗練された空間とするほか、訪日客の注目が高く来日の目的のひとつにもなっている和食レストランや客室の改装なども行う。
同ホテルは1983年、出張客向けのホテルとして約7割をシングルとする構成で開業。
その後、大阪のエリア開発と共にレジャー層が年々増加、昨年は開業以来初めてビジネス層を逆転した。
こうした客層の変化により、現在、年間の宿泊者数は開業当初の約2倍となる38万人にまで達している。
フロント・ロビーのリニューアルでは、19階への移設により、現在の230㎡から526㎡へと面積を約2倍に拡張。
片側を一面窓とした高層階ならではの開放感とグレード感のある落ち着いた空間を提案するほか、インバウンドの増加と共にニーズが強まっていたクロークスペースについても約2倍の面積に拡張する。
客室については、2016年から実施していたシングルルームに続き、21階~26階のツイン・ダブルルームの改装にも着手。
21階に新設予定の11室を含め、2020年度までに約半数を、2022年までには727室全ての改装を終える予定としている。
開業ラッシュが続く大阪エリアでは、新規ホテルを含め約1万
6,000室の客室が増加するといわれており、今回の全面リニューアルで一層の競争力強化を図るという。
また、シティホテルならではの飲食機能についても強化。
インバウンド層の関心が高く、来日の目的のひとつともされている和食レストラン(2店舗)では、店内の個室化や関西のだし文化を意識したメニュー等の全面リニューアルを実施する。
1階部分の飲食機能でも、喫茶スペース「ロビーラウンジ」を拡張・リニューアル、リピーター層や記念日などハレの日利用等が中心となる19階レストランフロアとの差別化を図り、駅を往来する人々も気軽に利用できる新たなレストランをオープンする予定だという。
全面リニューアルの総投資額は約43億円、工期は2016年2月~
2022月4月(予定)。