【ニュース】 周防大島ワイナリー、特区認定を活用しワイン醸造を開始、12月より自社ブランドのワインを販売予定 山口県周防大島町
2018.10.12
周防大島ワイナリー株式会社(山口県周防大島町、重岡敬之代表)は、ワイン特区認定を活用し、2018年9月に酒造免許を取得、10月よりワイン醸造を開始した。
12月(予定)には、自社ブランド「Domaine Pinot Livre(ドメーヌ ピノ・リーブル)」として販売を開始する。
同社の栽培醸造責任者・松本英也取締役は、山梨大学の発酵生産学科でワイン造りを学んだ後、富良野市ぶどう果樹研究所(北海道)と中伊豆ワイナリー(静岡県)で計約20年間勤務した経験を持つ。
栽培から醸造まで、全てを自社で行うという。
栽培するぶどうの品種は、日本固有のヤマブドウから生まれた「ヤマ・ソービニオン」。
農薬や人の手を過剰に加えて大量に生産するのではなく、周防大島という地で一つ一つ丁寧に栽培し、小規模ながらこだわりのワインを醸造する、いわゆる「ワイン農家」を目指す。
まずは12月に、自社ブランド「Domaine Pinot Livre」としてワインの初出荷を予定。
その他、ワイン以外にも、周防大島特産の蜜柑(みかん)を使用した果実酒の醸造も予定している。
高齢化や人口減少で耕作放棄地が増加する中、農産物の高付加価値化や農業と観光業との連携による6次産業化で地域活性化の一助を目指すという。