【ニュース】 JTBとNTTドコモなど、自治体向けの「地域観光促進サービス」を10月9日より提供、第1弾は奈良県三郷町と大阪府柏原市にまたがる龍田古道 奈良県三郷町
2018.10.04
株式会社JTB(東京都品川区、髙橋広行社長)と株式会社NTTドコモ(東京都千代田区、吉澤和弘社長)は、自治体向けの「地域観光促進サービス」の提供を10月9日より開始する。
同サービスは、ドコモグループのドコモ・ヘルスケア株式会社(東京都渋谷区、和泉正幸社長)が提供する観光地バーチャル歩数計アプリ「歩いておトク」の利用者を、JTBが企画したリアル観光ツアーに誘致し、地域観光を促進するというもの。
ドコモの顧客基盤を活用したアプリの制作やWEB媒体での情報発信と、JTBの地域観光ツアーの企画ノウハウを組み合わせて提供する。
利用者は、アプリ上でバーチャルツアーを体験すると限定特典を獲得でき、リアルの観光ツアーに利用することが可能となる。
また自治体は、同サービスの双方を連動させることで、地域観光資源への興味を喚起し、魅力を感じた利用者が実際に地域へ足を運んで体感できる仕組みを提供することができるという。
なお、リアル観光ツアーはJTBグループで目的型旅行に特化した株式会社JTBガイアレック(東京都豊島区、堀江伸也社長)が開発、地域オリジナルのパンフレットを制作して店頭に配布し、JTBや提携販売店の顧客へ地域の魅力を発信し、誘客動線を作るとしている。
第1弾では、奈良県三郷町と大阪府柏原市にまたがり、日本遺産認定を目指す龍田古道を中心とした観光資源を題材に同サービスを導入。
同地域はこれまで観光分野での戦略や施策を模索していた段階だったが、同サービスの導入を機に、これまでPRできなかった観光資源の魅力を広く伝え、観光を入口とした地域活性化を目指すという。
今後両社は、ツアー実施後の検証を通じた地域集客力の向上、インバウンド向けプロモーションの実施、ツアー企画を通じて得た知見を活用した観光促進戦略立案などを進め、観光を通じた地域の魅力発信、地域経済の活性化を継続的に実施・運用できる仕組みの構築を目指すとしている。