【ニュース】 和空と楽天LIFULL STAY、宿坊施設の宿泊販売と運用代行で業務提携、第一弾は大津市の「和空 三井寺」 滋賀県大津市
2018.07.19
宿坊予約サイト「テラハク」を運営する株式会社和空(大阪市北区、田代忍代表)と楽天グループで民泊事業を手掛ける楽天LIFULL STAY株式会社(東京都千代田区、太田宗克代表)はこのほど、宿坊施設の宿泊販売と運用代行に関する業務提携に合意した。
同提携により、両社は今後、寺社振興と地方創生を目的に、共同で日本全国の宿坊施設の宿泊販売促進に取り組む。
和空は、寺社の宿坊施設をより一般の人々にも利用しやすい宿泊先として改修・整備、宿坊予約サイト「テラハク」を通じ、順次宿泊販売できるようにする。
一方楽天LIFULL STAYは、同社が運営する民泊・宿泊予約サイト「Vacation STAY」と国内外の提携宿泊予約サイトを通じ、宿坊施設の宿泊販売を強化するとともに、和空のリクエストに応じてハウスマニュアルの作成や販売管理などの運用代行を行う。
宿坊は従来、主に僧侶や神職、参拝者のための宿泊施設だったが、現在では訪日旅行客など、一般の人の宿泊も受け入れている。
時代の変遷とともに宿坊の活用も広がり、宿泊に加え、坐禅や写経など、寺社文化ならではの体験ができることから、異文化体験の貴重な場ともなっており、海外からの宿泊者は年々増加。
2018年6月に施行された住宅宿泊事業法により、宿泊可能な宿坊は増加していくと見込まれている。
両社はまず、「三井寺」(正式名称:園城寺、滋賀県大津市)の境内にある僧坊「妙厳院(みょうごんいん)」を改修・整備した宿坊施設「和空 三井寺」の宿泊予約受付を8月1日より開始する予定。
琵琶湖を望む三井寺は、天台寺門宗の総本山で、古くから「近江八景」の一つとして知られている。
三井寺には、楽天グループの楽天コミュニケーションズ株式会社が提供する民泊運営支援サービス「あんしんステイIoT」を導入。
同サービスにより、タブレット端末でチェックイン時の本人確認や鍵の管理、宿泊者のサポートを簡単に行うことができるため、寺社関係者や宿泊客双方の負担が軽減されるという。
「和空 三井寺」の所在地は滋賀県大津市園城寺町246。
敷地面積は約807㎡、間取りは3LDK+仏間(合計約176.16㎡)。
定員は最大8名。