【ニュース】 ホームアウェイ・全国古民家再生協会・楽天LIFULL STAYの3者、古民家活用で合意、協会が「古民家宿泊鑑定」を設定し「古民家オーナーズクラブ」を設立 東京都港区

2018.06.05
エクスペディアグループで、世界190カ国・200万件以上物件を有するバケーションレンタルサイトのホームアウェイ(米国テキサス州オースティン)、一般社団法人全国古民家再生協会(東京都港区、園田正文理事長)、楽天LIFULL STAY株式会社(東京都千代田区、太田宗克代表)の3者は6月4日、古民家をバケーションレンタルとして活用し、国内外の旅行客に向け、古民家の認知・価値拡大と地域の観光活性化を加速させることを目的とした業務提携について、合意した。
3者は同提携により、古民家をバケーションレンタルのための物件として活用することで、国内外の旅行客に向けて古民家や地域の魅力を発信し、長期滞在してもらうための取り組みを強化する。

同提携の一環として、全国古民家再生協会は、古民家を宿泊施設として利用する場合の基準となる「古民家宿泊鑑定」を設定。
同鑑定制度は、20項目からなり、同協会が認定する古民家鑑定士がそれぞれの古民家を鑑定することで、安心・安全な物件開発を担保する。
鑑定済みの古民家には「古民家宿泊鑑定済ロゴ」を発行、訪問者や観光客に認知されやすくなるとともに、ホームアウェイのサイト上でも「鑑定済古民家物件」として紹介される。

一方ホームアウェイは、世界190カ国・月間4,000万人のサイト訪問者に対し、鑑定済みの物件をはじめとした古民家と各地域の魅力を訴求、様々なマーケティング活動を通じて長期滞在を促す。
さらに楽天LIFULL STAYは、全国各地で古民家物件の開発支援と運用を担う。

また同提携を受け、同協会は、「古民家オーナーズクラブ」を設立。
同クラブでは、一軒の古民家を複数名で共同所有することでその費用負担を軽減する。
同クラブに所属するオーナーは、古民家を共同所有するだけでなく、オーナーズクラブ内の他の古民家にも宿泊することが可能。

同協会の調査によると、全国には約128万戸の古民家が存在しており、その中でバケーションレンタル物件として再生可能な物件は半分以上の約64万件以上と試算している。
しかし、多くの場合、古民家を宿泊施設として再活用するためにはリノベーションが必要となるため、同協会は、今回設立の同クラブを通じ、古民家オーナーの敷居を下げることで、宿泊可能な古民家数を増やすという。