【ニュース】 近畿日本ツーリストなど、「防災×観光」の事業構築を目指し、ARを使用した防災スタディーツアーの実証実験を実施 宮城県仙台市
2017.11.22
株式会社近畿日本ツーリスト東北(仙台市青葉区、野崎佳政社長)と近畿日本ツーリスト株式会社(東京都千代田区、田ヶ原聡社長)は、「防災×観光」を念頭にした復興ツーリズムの取り組みとして、東日本大震災の津波による甚大な被害を被った荒浜エリア(仙台市若林区)で、震災遺構仙台市立荒浜小学校を活用した新たな防災スタディーツアー「せんだいAR HOPE TOUR」を開始する。
11月22日に 実証実験を実施し、2018年4月1日よりツアー申込受付開始予定。
同取り組みでは、「ソニーグループによる独自のホログラム光学技術を採用したAR(拡張現実)グラス」を利用し、AR(拡張現実)による新たな体験価値創出により、交流人口拡大に寄与するとともに、次世代への記憶の継承に貢献していくという。
被災地における「記憶の継承」をツーリズムという視点から再構築し、可視化した情報と語り部ガイドの案内により、新たな震災・防災のスタディーツアーとしてビジネス化を目指す。
今後は同取り組みを一つの「ハブ(拠点)」として、教育旅行の防災学習、仙台エリアで開催される各種MICEにでのエクスカーションプログラムや企業リスクマネージメント担当者の研修、さらにインバウンド観光客の滞在時の来訪コンテンツとして、交流人口の拡大に寄与する新たな体験価値を提供していくとしている。
今回の実証実験のコンセプトは、「記憶の伝承として、未来への手紙」。
目指す姿は「新たな体験価値創出」と「広域連携と国内外の交流人口拡大」。
方向性は「AR・VR・アーカイブ利活用による体験型ツーリズム」「語り部ガイドとの連携による人材育成」「教育旅行分野をはじめMICEや企業研修での活用」「多言語イヤフォンガイドによる訪日観光客誘客」。
実証実験の開催日時は11月22日の10時~12時・14時~16時。
参加人数は各10名(震災・防災関係者招待)。