【ニュース】 金沢工業大学、建設中の「白山麓キャンパス」を拠点に「白山市IoT推進ラボ」を発足、産官学民連携による里山のスマートシティ化を目指す 石川県白山市
2017.06.29
金沢工業大学(石川県野々市市)は、白山市尾口に建設中の「白山麓キャンパス」(平成30年3月完成予定)を拠点に、産官学民連携による里山のスマートシティ化を目指す「白山市IoT推進ラボ」を発足した。
6月29日14時より、白山市民交流センターで発足式を開催する。
同ラボは、白山市と金沢工業大学との協力協定を軸としたもの。
産業界や地域住民との連携から、里山都市における新たなライフスタイルの創造をテーマに、IoT、BIGDATA、AI等の先端技術を駆使し、里山地域の課題解決やイノベーションの創出に向けた様々な実証実験に取り組むとしている。
また同ラボは、今年3月に経済産業省が推進する地方版IoT推進ラボ事業に認定。
白山市、金沢工業大学(事務局)、株式会社NTTドコモ、株式会社アイ・オー・データ機器、株式会社金沢総合研究所、goowa株式会社、マルティスープ株式会社が、申請時点にメンバーとして参画している。
今年度の具体的な実施事業としては、NTTドコモと金沢工業大学が中心となり。LPWA(Low Power, Wide Area)に関する通信インフラ整備や、関連するIoTデバイスを使用した通信等の実証実験を行う環境を整備する。
これらのインフラ面を整備すると同時に、IoTデバイスを活用した里山の自然環境のオープンデータ化と可視化、里山地域の3次元空間情報を収集し自動運転やドローンの自動飛行への活用、IoTデバイスと里山の自然環境を融合させたクリエイティブ玩具の開発、
IoTデバイスによるバイタルデータの収集と予防医療の高度化に向けた検討、人工知能を活用した里山に住む人々の成長支援システムの検討等を実施する予定。
その他、全国の里山に共通する課題となっている公共交通・教育・福祉医療・森林の管理等をテーマに、課題解決に向けたアイディア創出やモックアップの開発に取り組むハッカソンなども9月中旬に開催する予定だという。
同ラボでは今後、参画企業の拡大を図ると共に、イノベーションに取り組む産官学民連携のワーキンググループを発足させ、イノベーションの創出と、イノベーティブ人材の創出の両面から、国内外に多数存在する里山をスマート里山都市へと変革するロールモデルを目指していくとしている。