【ニュース】 郵船商事、敦賀市でレタス等を栽培する植物工場を竣工、生産物は冷蔵庫内で長期間の保存が可能、客船やフェリーなどに利用 福井県敦賀市

2015.04.13
郵船商事株式会社(東京都港区、宝納英紀社長)は、2014年10月より敦賀市で建設を進めていた植物工場を竣工、3月31日に引渡しを受け、4月10日に現地工場で竣工式を実施した。
同植物工場は、農業ベンチャーである株式会社みらい(東京都中央区、室田達男社長)との提携により、同社の生産技術を採り入れたもの。
生産規模は1日1万株で、国内最大級規模の完全制御型人工光植物工場となる。
工場内は、常に気温・室温が一定に保たれ、外因による影響が無いため、安定した収穫数量が確保できるだけでなく、ビタミン・ミネラルが豊富で、美味しい高品質な野菜の生産が可能になるという。


主な生産品目はレタス・リーフレタス・フリルレタス・ロメインレタスの4種とし、4月13日より播種を開始、5月中旬に初出荷の予定。
生産量は4月以降徐々に増やすため、1日1万株の100%生産に達するのは7月を見込む。
工場は元旦を除く年間364日稼働予定で、工場内従業員として地元敦賀で2015年1月からパート従業員の採用を開始、現在約50名が登録している。
工場内で生産されたレタスは、農薬を必要とせず、露地栽培されたものと比較して細菌数が極端に少ないため、冷蔵庫内で長期間の品質維持が可能。
長期の保存可能性をメリットとする客船やフェリーなど船舶会社向けに営業活動を開始しているほか、敦賀の立地を活かし、みらい社の販売協力のもと、今後関西以西マーケットへの販路拡大も予定している。
植物工場の建設地は福井県敦賀市和久野30-12。
敷地面積は3,526㎡、建屋延面積は1,396㎡。
投資額は7億5,000万円。