【ニュース】 弘前市、「弘前城本丸石垣修理事業」が本格化、2015年夏に弘前城天守が「移動」、PR事業も始動 青森県弘前市

2015.04.03
弘前市は、弘前城本丸石垣修理事業を本格化、2015年の夏から秋にかけて天守を本丸内側へおよそ70m曳屋し、石垣の解体工事を実施する「弘前城本丸石垣修理事業」を行う。
同修理事業は、弘前城本丸東面の石垣で以前から膨らみが確認されていたことから実施するもの。
天守台南面約10m、東面約100mの範囲で石垣修理を行うこととなり、2015年3月現在、天守の下の内濠埋め立てが完了している。
今後は天守曳屋工事のための仮設基礎を設置し、2015年の夏から秋にかけて天守を本丸内側へおよそ70m曳屋し、石垣の解体工事をしていく予定。
修理工事全体は約10年を要し、天守が元の位置に戻るまで5年はかかる見込みだという。
20150403%E5%BC%98%E5%89%8D%E5%B8%82.jpg


弘前城の天守は、全国12か所の現存天守のうち、関東以北では唯一のもの。
国の重要文化財に指定されており、弘前のシンボルとして人々に親しまれている。
弘前城本丸東面石垣は100年ぶりの修理となる。
弘前市では、弘前城の新たな魅力の発見と弘前公園周辺活性化のため、2015年より「弘前城本丸石垣修理PR事業」を実施。
主なPR事業は、「弘前城本丸内濠一般開放」(2015年4月23日~5月6日)、「天守曳屋体験」(2015年9月予定)、「天守映像化事業」(2015年予定・詳細未定)、「現存12天守PRプロジェクト」(2015年5月~7月予定)、「弘前市のマスコットキャラクター・たか丸くん衣替え」、「一口城主」など。
「現存12天守PRプロジェクト」(2015年5月~7月予定)では、弘前城を含む現存12天守都市を巡り、弘前城本丸石垣整備事業のPRを兼ねて、弘前城以外の現存11天守都市の首長への表敬訪問を行うとともに、現地メディアへのプロモーションを実施する。
「天守曳屋体験」(2015年9月予定)では、弘前城天守を曳屋する期間中、曳屋体験用のロープを設置し、実際に天守を引くことができるという。
1回の曳屋体験は100名程度。
今後、弘前城本丸石垣修理PR事業では、このほかにも様々なイベントを開催していく予定。また、各種イベント詳細については、実施内容等が確定し次第、改めて発表するとしている。