【ニュース】 積水ハウス、劇場・店舗・分譲マンションの複合開発「(仮称)栄一丁目御園座共同ビル計画」を4月1日に着工、歴史と文化を継承し、まちのにぎわいを創出 愛知県名古屋市

2015.03.30
積水ハウス株式会社(大阪市北区、阿部俊則社長)は、「(仮称)栄一丁目御園座共同ビル計画」(名古屋市中区)の建物本体工事を4月1日に着工する。
計画地のある名古屋の中心市街地の伏見地区は、「御園座」の他にも多数の文化施設が立地する名古屋の演劇芸能・文化の拠点。
同事業では、同社が事業主となり、名古屋の芸能・文化を継承する新たな「御園座」と商業施設、304世帯が暮らす積水ハウスの分譲マンション「グランドメゾン」を建設する。
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「御園座」は1896年(明治29年)の開業以来、「芸どころ名古屋」を象徴する劇場として親しまれてきた。
同計画では、建築家で東京大学教授の隈研吾氏が監修し、名古屋の歴史と文化を継承しながら、新たな機能を備えた「御園座」と商業施設、分譲マンション「グランドメゾン」の複合開発とすることで、周辺地域も活性化し、まちのにぎわい創出を目指す。
名古屋市総合設計制度を活用し、公開空地にベンチやポケットパークなどの憩いの空間を設け、劇場部分の外装は「なまこ壁」のデザインを取り入れ、「御園座」のイメージを踏襲しながら、周辺の景観に配慮した計画としている。
建物は、地上40階地下1階建、高さ約150mの制振構造とし、2階~4階の「御園座」には、歌舞伎の他、ミュージカル等の新たな演目を可能とする機能を備え、幅広い年代を集客し、観劇文化の裾野を広げるという。
また、建物1階の東面と南面には、商業店舗を配し、2階には演劇情報の発信拠点として中部地区唯一の演劇専門図書館「演劇図書館」を設置、歌舞伎の絵番付や隈取り、芝居台本など古典芸能の貴重な資料を展示・公開する。
5階~40階のマンション部分は、名古屋駅から地下鉄でひと駅の「伏見」駅から徒歩1分という都心の利便性と、超高層の眺望、高断熱仕様や共用部の太陽光発電などの省エネ仕様・設備を備え、多様な間取りを設定することで、子どもから高齢者まで、安全・安心で快適な分譲マンション「グランドメゾン」とする。
また、非常時には劇場のホワイエを「帰宅困難者一時待機スペース」として活用するなど、地域への貢献も目指す。
「(仮称)栄一丁目御園座共同ビル計画」の所在地は名古屋市中区栄一丁目602番3他、交通は地下鉄東山線「伏見」駅より徒歩1分。
敷地面積は4,831.90㎡、延床面積は5万6,128.96㎡。
構造規模は鉄筋コンクリート造・地上40階地下1階建(制振構造・一部鉄骨造)、高さ約150m。
建物用途予定は、劇場1,298席、店舗1区画、分譲マンション304戸、駐車場。
工事予定期間は2015年4月1日~2017年12月竣工。
マンション販売は2015年秋からの予定。