【ニュース】 転職サイトのビズリーチ、特設ページを開設し、豊岡市のかばん産業で総合プロデューサーを公募、合わせて鞄産業2社の募集も掲載 兵庫県豊岡市
2016.10.13
転職サイト「ビズリーチ」を運営する株式会社ビズリーチ(東京都渋谷区、南壮一郎社長)は10月12日、豊岡市で「鞄を起点に新たな職人を生み出し、まちを育てる総合プロデューサー」の人材公募を開始した。
兵庫県から委託を受けたプロフェッショナル人材戦略拠点事業の一環。
プロフェッショナル人材戦略拠点事業とは、東京と沖縄を除く45道府県に拠点を開設し、各拠点長がコーディネーター役として、地域企業が「攻めの経営」へと転換し、推進していくためのプロフェッショナル人材の採用をサポートするもの。
公募するプロデューサーについては、ビズリーチのサイト上に特設ページを開設し、11月8日まで募集する。
また特設ページでは、同市の一大産業となっている「かばん産業」を特集し、同じく同市で鞄産業に従事する企業2社の募集も同時に掲載したという。
同市の鞄産業は約1,000年の歴史を持ち、国産鞄の年間出荷額は約
102億円と国内トップを誇る。
もともと小規模な事業者が多く、資金や営業体制、後継者の不足など課題を抱えていたが、現在では変革を求めて鞄業者を横断した「豊岡」ブランドを確立するに至った。
中でも注目を集めているのが、「かばんのまち」を象徴する拠点として
2014年にオープンした「Toyooka KABAN Artisan Avenue(トヨオカ・カバン・アルチザン・アベニュー)」。
アルチザンとはフランス語で職人を意味する。
人材育成、商品開発、情報発信や空間整備など、トータルでの産地活性化に従事するアルチザンには、若者をはじめ全国から多くの人が鞄作りを学ぶために集まる。
卒業生の約6割が同市内の鞄関連会社へ就職するなど、人口減少が進む同市の移住促進にも貢献しているという。
今回は、既に独自の人材還流の動きがはじまっている同市を、兵庫県が公募を通してバックアップ。
伝統産業による地方創生の成功事例をつくることで、既に人材還流が進んでいる神戸をはじめ、都市部だけでなく、同県全体で人材還流がさらに加速することが期待されているという。