【編集部取材】 三菱地所・サイモンと小田急電鉄、「御殿場プレミアム・アウトレット」の第4期増設計画を発表、100店舗を増設し、ホテル・日帰り温泉施設を新設 静岡県御殿場市

2016.09.08
三菱地所・サイモン株式会社(東京都千代田区、山中拓郎社長)と小田急電鉄株式会社(東京都新宿区、山木利満社長)は9月7日、東京都内のホテルで共同事業発表会を開催、三菱地所・サイモンが運営する「御殿場プレミアム・アウトレット」(静岡県御殿場市)の第4期増設計画の概要について明らかにした。

今回の第4期増設では、店舗面積約1万6,000㎡を増設、約100店舗が加わり、合計で店舗面積約6万㎡・約300店舗に拡大する。
また、増設エリア内では、小田急電鉄が新たに地上8階建て・約180室規模のホテルを建設(運営は小田急リゾーツ)、客室の半数以上で富士山を一望できるという。
なお敷地内には日帰り温泉施設も併設する。

今後は9月に造成工事に着手、ホテル・日帰り温泉施設は2019年冬に先行開業し、第4期増設エリア全体の開業は2020年春となる見込み。
20160908三菱地所サイモン小田急電鉄
※写真左:小田急電鉄山木利満社長、右:三菱地所・サイモン山中拓郎社長

「御殿場プレミアム・アウトレット」は、日本国内最初のプレミアム・アウトレットとして2000年7月に開業。
2003年7月の第2期増設、2008年3月の第3期増設を経て、店舗面積約4万4,600㎡・約210店舗となり、16年間で約1億4,000万人
(2000年~2015年度レジ客数合計)が利用した。
2000年度には200億円台だった売上もほぼ右肩上がりで増え続け、
2015年度には800億円を突破している。
また同施設では現在、約2,800人が就労しており、そのうち87%は地元(御殿場市・裾野市・小山町・沼津市・三島市・長泉町)からの雇用だという。
20160908三菱地所サイモン
※写真提供:三菱地所・サイモン株式会社、小田急電鉄株式会社

一方、小田急電鉄は、御殿場に隣接する箱根エリアで、交通事業やホテル・日帰り温泉事業を展開してきた。
このうち「山のホテル」(神奈川県箱根町)は、三菱グループ創業家の岩崎小彌太男爵別邸跡地に建てられたもの。
同社は御殿場まで特急ロマンスカーも運行しており、今回の両社の共同事業には、古くからの親和性も覗える。

今回発表した、「御殿場プレミアム・アウトレット」内に建設する「(仮称)小田急御殿場ホテル」は、地下1階・地上8階で施設面積は約9,500㎡、客室数約180室。
併設する日帰り温泉施設「(仮称)小田急御殿場温泉」は地上2階建てで施設面積は約3,300㎡。
日本最大級の室数(20室)となる貸切個室露天風呂や、リクライニングソファー・畳スペース・女性専用ルーム等も配置する。

なお、小田急電鉄では2020年度までに10店舗程度のホテル出店と営業収益400億円(現在は290億円)を目指すという。