【ニュース】 タカラレーベンなど、沼津アーケード名店街の再開発で起工式を実施、歴史を継承する複合施設を建設 静岡県沼津市
2025.10.21
株式会社タカラレーベン(東京都千代田区、秋澤昭一代表)は
2025年10月1日、参加組合員とともに、同社が株式会社フジタとの共同企業体として特定業務代行者として参画している「町方町・通横町第一地区第一種市街地再開発事業」(静岡県沼津市、施行者:同市街地再開発組合)で起工式を実施した。
町方町・通横町地区は、JR東海道本線「沼津」駅より南へ600mに位置し、該当地区は1954年(昭和29年)に日本で初めての公共歩廊(ポルティコ)空間が連続する共同建築様式の商店街(沼津アーケード名店街)として誕生。
沼津市の中核をなす商店街の一つだったが、建物の老朽化や来街者の減少といった課題に直面、地元検討会を中心にまちづくりの検討が進められ、第一種市街地再開発事業として再生計画が始動していた。
新たに建設する施設建築物は、鉄筋コンクリート造、地下1階・地上10階建ての複合施設。
総戸数105戸の住宅と商業施設、地域開放スペースで構成する。
建物低層部の設計は、かつての防火建築帯の歴史を継承するデザインを採用し、地上3階までは従前の建物の面影を残す外観とする。
同地区は景観地区に指定されており、特徴的なアールの外観(曲面壁)やポルティコ(公共歩廊)といった意匠を取り入れることで、同地区の歴史を受け継ぎながら、新たなランドマークとなる景観を創出するという。
地上1階には、住宅共用部のほかに商業店舗と地域開放スペースを設置。
同スペースは、商業施設と連続するオープンな空間として開放され、来街者の集いや憩いの場として活用されるほか、新たな賑わいの創出に繋がる交流の場となることを目指す。