【ニュース】 ボールドライト、スマホのカメラ映像からAIが現在地を判定する技術を開発、京都駅構内のデジタルマップに導入 京都府京都市
2025.09.29
ボールドライト株式会社(東京都新宿区、宮本章弘社長)は、施設ナビゲーション・プラットフォーム「メタマップ」の新機能として、スマートフォンのカメラ映像をAIで解析し、現在地を判定する国内初(同社調べ)の映像判定型屋内測位技術「メタマップ VISION」を開発、2025年9月26日より提供を開始した。
第1弾では、1日の平均利用者数が約45万人のJR「京都」駅構内で、「京都駅デジタルマップ(Kyoto Station Smart Navi)」に導入。
従来、屋内測位はビーコンやWi-Fiなど、電波強度を利用する方式が主流で、ネイティブアプリ開発が必須とされてきたが、「メタマップ VISION」では、スマートフォンのブラウザ上で直接利用可能なWebアプリとして屋内測位を実現。
インストール不要で誰でも利用でき、開発・運用コストの削減と利用者の利便性向上を両立したという。
同社は2022年より「メタマップ」の提供を開始。
特定の施設やエリアを2D・3Dのインタラクティブなデジタルマップとして表現、経路検索・混雑情報・スタンプラリ・クーポン配布などの機能を統合することで、施設ナビゲーションと回遊促進を同時に実現するとしている。
屋内施設では、GPSの精度や階層判定の困難さから「現在地の正確な取得」が大きな課題となっており、その解決策として従来はビーコンやWi-Fiによる測位方式が用いられてきたが、開発・運用コストが高く、利用者側にもアプリインストールの負担があったという。
これに対し同社では、スマートフォンのカメラ映像をAIで解析する新方式を開発、Webアプリ上で屋内測位を実現する「メタマップ VISION」を開発したとしている。
初回導入先となる京都駅では、京都市が2024年から観光課題対策のため、多言語化した京都市内の観光案内デジタルマップ「Kyoto Smart Navi」を運用してきた。
今回新たに「京都駅デジタルマップ(Kyoto Station Smart Navi)」として「メタマップ」と「メタマップ VISION」を搭載することで、駅構内や地下街、バスロータリーなど複雑な動線に対応し、迷いやすい環境での利便性を大幅に向上させるという。