【ニュース】 三菱地所など、ネイチャーポジティブに向けた効果的なアプローチ方法と生物多様性回復傾向の評価方法を策定 群馬県みなかみ町
2025.08.27
三菱地所株式会社(東京都千代田区、中島篤社長)・公益財団法人日本自然保護協会(東京都中央区、土屋俊幸理事長)・群馬県みなかみ町(阿部賢一町長)の3者はこのほど、ネイチャーポジティブ(人と地球のために、生物多様性の損失に歯止めをかけ、自然を回復させること)に向けた4つのステップ設計による効果的なアプローチ方法と、生物多様性の回復傾向の評価方法を策定した。
また、策定した手法を他地域で活用できるよう、地域のネイチャーポジティブ実現に向けた手引書をとりまとめた。
3者は、ネイチャーポジティブな社会の実現を目指し、2023年に連携協定を締結。
利根川の源流に位置し、ユネスコエコパークにも登録されている同町を舞台に、地域全体の生物多様性の保全や再生、その定量的な評価手法の開発、自然に根ざした解決策の実践などに取り組んできたという。
今回策定した同アプローチ方法と同評価方法は、これらの取り組みの成果となもの。
生物多様性や社会課題の現状を客観的に評価するとともに、その施策の実施状況を適切にモニタリング・評価するため、生物多様性の回復傾向の定量的な評価にも着手した。
また、これらの成果をもとに、同町以外の地域でも適切にネイチャーポジティブの実現に向けた取組ができるよう、自治体、企業、市民団体などによる活用を想定し、手順を具体的にまとめた「地域のネイチャーポジティブに向けた実践ガイド」を公表。
同ガイドは、同町の実例を踏まえ、地域のネイチャーポジティブ実現に向けた手順を具体的にまとめた手引書になるとしている。