【ニュース】 三井不動産と三井ホーム、江戸時代後期に建築された築250年以上の古民家で耐震改修工事を完了 東京都世田谷区

2025.08.20
三井不動産株式会社(東京都中央区、植田俊社長)と三井ホーム株式会社(東京都江東区、野島秀敏社長)は、江戸時代後期に建築された築250年以上の古民家「旧用賀名主邸」(東京都世田谷区)の耐震改修工事を完了、2025年7月31日に竣工した。

「経年優化」の思想のもと、一般的な耐震工事に比べ、解体する箇所を極力減らし、建物の伝統的な意匠を残したまま、耐震性能を向上させ、安全性の高い物件に再生したという。

日本の住文化や趣を体感できる古民家は近年、注目を集める一方で、地震災害への備え等に課題を抱えている。

三井不動産レッツ資産活用部は、物件のオーナーより所有不動産に関する多岐にわたる相談を受ける中で、今回、オーナーの願いである「所有する古民家を最大限残しながら、安全な状態で次代へ残す」耐震改修工事の実施を決定。
三井不動産レッツ資産活用部が総合計画、三井ホームが設計・施工を担当した。

耐震改修工事では、伝統的構法の建物にも設置可能な制震システムを導入。
これにより、解体する箇所を極力減らすことで工事費を抑えるとともに、既存の床や天井、縁側等の特徴的な意匠を最大限保存した状態で耐震性能を向上させることを可能としている。

「旧用賀名主邸」の所在地は東京都世田谷区上用賀3-11-3。
延床面積は約220㎡。
構造は木造平屋。
間取りは4SLK。