【ニュース】 サイプレス・スナダヤと中部電力、計画中の住宅用木構造材の生産・販売事業を一部見直し、2028年4月に商業生産開始 北海道釧路市
2025.07.23
株式会社大林組(東京都港区、佐藤俊美社長)傘下の株式会社サイプレス・スナダヤ(愛媛県西条市、砂田雄太郎社長)と中部電力株式会社(名古屋市東区、林欣吾社長)は、計画中の住宅用木構造材の生産・販売事業で、計画の一部を見直し、2028年4月の商業生産開始を目指すと発表した。
両社は、2027年4月を目途に釧路市で住宅用木構造材の生産・販売事業への取り組みを開始することを公表していた。
2024年11月26日に新会社「株式会社釧路ウッドプロダクツ」(北海道釧路市、砂田和之代表)を設立、事業スキームの検証を重ねてきたが、今回、開始時期の1年延期を発表した。
同事業は、欧州製の製材機械、木材人工乾燥装置などを備えた国内最大級の製材工場を新設し、輸入材と同等の品質を有するトドマツなどの北海道産原木からラミナを製造、国内集成材製造会社などに販売するというもの。
2024年7月発表時の当初計画では、製材工場に加え、集成材製造ラインを備えた集成材工場も新設し、主に住宅用構造集成材を製造・販売する計画としていたが、事業採算性を検証した結果、集成材工場は新設せず、ラミナやディメンションランバーなどの製造・販売に特化することとした。
工場では、流通量の確保とコスト縮減を図るため、欧州製の大型機械を導入することで、大量生産を実現し、安定的な供給を可能とする。
これにより、品質・価格・流通量で輸入材に対して競争優位性を高めることができ、住宅メーカー各社が取り組む国産材の活用促進につながるとしている。