【ニュース】 丸亀市とアサヒ飲料、環境負荷低減や資源循環の促進で包括連携協定を締結、「CO2を食べる自販機」を市内に設置 香川県丸亀市

2025.07.09
丸亀市(松永恭二市長)とアサヒ飲料株式会社(東京、米女太一社長)は2025年7月8日、環境負荷低減や資源循環の促進など、地域課題の解決を目的に包括連携協定を締結した。

同協定に基づく具体的な取り組み(予定)では、大気中のCO2を吸収する機能を備えた「CO2を食べる自販機」を市内に設置。
CO2排出量の削減を図るとともに、吸収したCO2を建材等の再利用につなげることで地域資源としての活用を目指す。

また、使用済みペットボトルを飲料用ペットボトルに再生する「ボトルtoボトル」リサイクルも実施、メカニカルリサイクルとケミカルリサイクルの双方を組み合わせることで、持続可能な資源循環システム構築を図るという。

通常の自動販売機は、周辺の大気を吸いこみ、それを利用して商品を冷やしたり温めたりしているが、「CO2を食べる自販機」(特許取得済み)は庫内に特殊材を搭載し、大気中のCO2を吸収する。
1台当たりのCO2吸収量は、稼働電力由来のCO2排出量の最大
20%で、スギ(林齢56~60年)に置き換えると、約20本分の年間吸収量に相当するという。

「ボトルtoボトル」は、石油由来のペットボトル素材を調達し製造する場合と比較して、CO2排出量が少ないペットボトルのリサイクル法。
今回の取り組みでは、リサイクル時に発生する残渣を少なくするため、「メカニカルリサイクル(物理的再生法)」と「ケミカルリサイクル(化学的再生法)」の2つのリサイクル手法を組み合わせることで、リサイクル率の向上を図るとしている。