【ニュース】 東京工芸大学、高経年集合住宅団地の新たな価値づくりの提案を行うプロジェクト授業を2026年4月より開始 神奈川県厚木市
2025.07.02
東京工芸大学(神奈川県厚木市、吉野弘章学長)工学部は、近年社会課題となっている高経年集合住宅団地の新たな価値づくりの提案を行うプロジェクト授業を2026年4月より開始する。
同取り組みは、2026年度から始まるハイブリッドな学びのスタイル「つうおん(通学+オンデマンド授業)」に対応した授業として開講するもの。
プロジェクト授業「高経年集合住宅団地の新たな価値づくりの提案(仮)」では、1960年代の高度経済成長期に開発された緑ヶ丘団地(神奈川県厚木市)を舞台に、住民の高齢化や空き家の増加、ライフスタイルの変化により減少している地域内の交流や住民活動の活気を再び取り戻すことを目指すとしている。
授業では、工学部工学科建築学系建築コースで住まいまちづくりの研究を行う森田芳朗教授や建築設計が専門の田村裕希教授らの指導の下、団地所有者の神奈川県住宅供給公社と2018年に締結した連携協定に基づき、団地の空間や暮らしの価値を再発見し、それらを伸ばしていくための制作やコミュニティ活動に取り組む。
学生は、団地でのフィールドワークを行い、考え、地域住民との対話を繰り返しながら、答えのない問題を解決に導いていくための自主性や柔軟性、社会性、創造力を養う。
1週間の授業日数5日間を「面接(対面)授業を実施する曜日(週3日)」と「研究・課外活動とオンデマンド型の遠隔授業を実施する曜日(週2日)」に分け、2026年度に始まるハイブリッドな学びのスタイル「つうおん(通学+オンデマンド授業)」に組み込む。
「団地集会所の地域の身近な居場所としてのつくり込み」「孤立しがちな高齢者が地域とつながるコミュニティキッチンの活用」「地域住民と育てるコミュニティガーデンクラブの運営」「団地の豊かなオープンスペースを地域に開き交流機会を生み出すためのリノベーション計画」「その他、プロジェクト履修者による自主企画」の5テーマを予定しているという。
「高経年集合住宅団地の新たな価値づくりの提案(仮)」の配当年次は2年次生以上(1年次も参画可能)。
連携学外団体等(予定)は神奈川県住宅供給公社、地域住民など。