【ニュース】 日清製粉、IoT・AI・ロボット等を駆使した水島工場を本格稼働、中四国地区で生産集約 岡山県倉敷市
2025.05.27
日清製粉株式会社(東京都千代田区、山田貴夫社長)はこのほど、2023年5月より倉敷市の臨海部で進めてきた業務用小麦粉の新工場建設工事を完了、「水島工場」として本格稼働を開始した。
同工場は、同社が創業以来125年に亘って培ってきた技術に加え、IoT・AI・ロボット等を駆使した「スマート工場」で、同社の国内外の工場のロールモデルとなるもの。
同工場の稼働により、関東・関西・九州地区に続き、中四国地区でも臨海大型工場への生産集約が完了した。
同工場が立地する水島港は「国際バルク戦略港湾」に指定されており、直接大型船を接岸することができるため、原料小麦を効率的に調達できるという。
また、高速道路も至近であるため、小麦粉をスピーディーに届けることが可能になるとしている。
工場内では、IoT・AI・ロボット等を駆使。
自動化は、生産ラインの調整や副資材・製品の搬送から、データの収集・分析、生産計画策定に至るまで、広範囲な業務で実現しており、数年以内には一定の時間、無人でオペレーションできる工場を目指す。
将来的には水島工場で実装した最新技術を国内外の工場に展開、全社的な生産性を20%以上向上させることを目標とする。
また、太陽光発電設備や省エネ設備を導入、非化石証書を活用し、使用電力の100%を実質再生可能エネルギー化することで、カーボンニュートラル工場を目指す。
地震・液状化・高潮等への対策も実施、サステナブルな工場を実現するという。
日清製粉株式会社 水島工場の所在地は岡山県倉敷市児島塩生2767-33。
生産品目は業務用小麦粉。
総工費は約180億円。
なお、水島工場の稼働に伴い、岡山工場(岡山市北区)は2025年7月に、坂出工場(香川県坂出市)は2025年9月に閉鎖を予定している。