【ニュース】 森未来とyue、地域産材を使用した温浴施設の企画・設計の推進で連携 東京都港区

2025.02.21
森林・林業・木材関連のITビジネスを手掛ける株式会社森未来(東京都港区、浅野純平代表)と、銭湯をリノベーションした温浴施設の全国展開を目指す「しずの湯」を運営する株式会社yue(東京都渋谷区、大澤秀征代表)はこのほど、地域産材を使用した温浴施設の企画・設計を推進するため、連携を開始した。

森未来は、yueが手掛ける温浴施設にトレーサビリティが担保された木材を提供、その調達・合法性の証明・先進的な調達基準に基づいた木材の評価を担当する。
施設が位置する地域の風土を踏まえ、地域の事業者と連携して木材の調達を行い、木材を通じ、地域の自然、林業の魅力を発信するという。
yueは、年間5店舗の新規開業を計画しており、今後開業する施設でも、森未来が提供する木材を使用する予定。

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温浴施設は、大量の水資源を使用する施設。
その水の質を支えているのが流域の源流域に存在する森林で、その森林は水を浄化し、豊かな流域を育む重要な役割を担っている。
同連携では、源流域の森林の持続可能性に配慮するとともに、そこから生産される地域産材を温浴施設に使用することで、水資源と森林資源の持続可能性を両立させる取り組みを目指す。

地域産材の利用促進は、木材の長距離輸送を削減することによる温室効果ガス排出の抑制に加え、林業や木材産業などの地域経済の活性化にも貢献する。
林業や木材産業が活発になることで、森林管理へのインセンティブが高まり、適切な管理が促進される結果、川下に暮らす市民の生活を支える水源涵養機能や病害虫防除機能などの生態系サービスが維持され、市民の豊かな生活の継続に寄与するという。