【ニュース】 オール・ニッポン・レノベーションなど、「観光客向け医療MaaSぬちまーす号」の実証事業を3月末まで実施 沖縄県那覇市

2025.01.24
一般社団法人オール・ニッポン・レノベーション(千葉県御宿町、富樫泰良代表理事)と、沖縄県内外の30を超える企業や団体が連携した「Society 5.0の実現に向けた沖縄健康・医療・福祉のまちづくりモデル構築プロジェクト会議」は、2025年1月24日~3月末の期間、同会議体初となる実証事業「観光客向け医療MaaSぬちまーす号」を実施する。

沖縄県では、離島・へき地など交通不便地域での医師不足、通院が難しいエリア等での医療アクセスの確保、観光客が集中するエリアで重症化リスクの低い患者の救急外来利用抑制、有事発生時の避難所等での医療アクセスの確保、介護施設等での迅速な医療連携などが課題となっているという。

同会議体は、限られた社会資源の中で、「医療・福祉」の向上を目的に、医療MaaSやデジタル連携、デジタル共通基盤等による課題解決を模索するため、30を超える企業と団体が集まったもの。

同実証事業の目的は「医療機関や救急搬送の課題解決」と「安心・安全の観光立県の実現・高付加価値化」。

「医療機関や救急搬送の課題解決」では、地域の限りある医療資源を守り、緊急性の高い重症患者の治療・搬送等が適切に行われるように夜間救急外来のコンビニ受診(緊急を要さない状況における受診)や緊急を要しない救急要請を抑制できるよう、利便性の高い医療サービスとして「ぬちまーす号」を運行。
適切な医療提供体制を確保し、救急外来で緊急性の高い患者を迅速に対応できる環境を整備する。

「安心・安全の観光立県の実現・高付加価値化」では、発熱や体調不良の場合に不安であることや、なるべく早く治療したいが夜間であることなどから、夜間の体調不良時に利用できるサービスとして「ぬちまーす号」の運行を通じ、救急外来以外の選択肢を提供、観光客の不安に対応するという。

期間中は、様々な用途に利用可能なマルチタスク車両を活用し、リゾートエリアで救急外来を受診する以外の選択肢としての医療サービスを実証。
車両内で医療サービスと相談サービスを提供する他、処方薬の配送連携により、取り組みの有効性を検証するとしている。