【ニュース】 大京とフジモリ産業、東京大学・東京理科大学との共同研究により、マンション向け新全館空調システムを開発 東京都渋谷区
2025.01.20
株式会社大京(東京都渋谷区、細川展久社長)とフジモリ産業株式会社(東京都新宿区、久下典宏社長)はこのほど、東京大学の前真之准教授・東京理科大学の高瀬幸造准教授らとの共同研究により、マンション向け新全館空調システムを開発した。
一般的なマンションは、各部屋に家庭用ルームエアコンを設置し、室内温度・湿度を管理しているが、昨今の異常気象の影響による猛暑や寒波により、エアコン利用の重要性が増す中、大京と共同研究者らは、リビング・ダイニングのエアコンを活用しながらマンションの各居室を空調する全館空調システムの共同研究を2022年10月より開始している。
これまでの実証実験では、住戸の断熱と空調・換気設備計画の複数シミュレーションや、従来の個別空調システムと比較検証を実施。
2024年4月からは、空調設備部材メーカーのフジモリ産業など複数の企業と共同で実用化に向けた開発を開始している。
今回、大京とフジモリ産業は、マンションの限られた天井裏の空間にコンパクトな空調設備部材を設置することで、エアコン1台で全館空調を実現する仕組みを実現。
同システムは、下がり天井でも居住空間に極力圧迫感を生じさせることなく設置ができるため、新築マンションだけでなく、既存マンションへの導入も可能だという。