【ニュース】 竹中工務店など4社、スギCLTに透明度・耐久性に優れた難燃化塗料を塗布した内装向けの準不燃材料を開発 大阪府大阪市

2025.01.16
株式会社竹中工務店(大阪市中央区、佐々木正人社長)・カシュー株式会社(さいたま市北区、戸次強社長)・長瀬産業株式会社(東京都千代田区、上島宏之社長)・ナガセケミカル株式会社(東京都中央区、荒島憲明社長)の4社は、スギCLT(スギの繊維方向が直交するように積層接着した木質パネル)に透明度・耐久性に優れた難燃化塗料を塗布した内装向けの準不燃材料を開発、準不燃材料の国土交通大臣認定を取得した。

これにより、建築基準法の内装制限を受ける室内の天井や壁で、スギCLT表面の木目が見える、温かみのあるデザイン性の高い空間を実現できるとしている。

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可燃物の木材を内装材として壁や天井に使用する場合は、建築基準法の内装制限に適合させる必要があり、適合させるための方法の一つに木材表面に難燃化塗料を塗装する方法があるが、従来の難燃化塗料に含まれる無機系難燃剤は透明性を低下させる場合があり、木目を長期間きれいに見せることに課題があったという。

今回開発した準不燃材料は、スギCLTに透明度・耐久性に優れた難燃化塗料を塗布したもの。
無機系難燃剤を含まない水ガラス系塗料を使用することで、従来の難燃化塗料に比べ透明性が高くなったことに加え、木材と塗膜の追従性を高める下塗り塗料と、耐水性に優れた上塗り塗料を組み合わせることにより、耐久性も改善した。
これをスギCLTに塗布することで、高い透明性と耐久性を有しながら、難燃性も兼ね備える準不燃材料を実現したという。