【ニュース】 山梨県と小田急電鉄、DXを活用し、登山道の維持・管理を効率化するためのシステムの実証実験を11月29日より実施 山梨県甲府市

2024.11.22
山梨県(長崎幸太郎知事)と小田急電鉄株式会社(東京都新宿区、鈴木滋社長)は、2024年11月29日~2025年2月28日の期間、DXを活用し、登山道の維持・管理を効率化するためのシステムの有用性に関する実証実験を実施する。

同取り組みは、同県の「TRY!YAMANASHI!実証実験サポート事業
」の一環として、同社が進める社会課題解決を目指す事業アイデア公募制度で発案された「登山道維持管理 DX システム」を活用するもの。

同県では、登山道の定期点検で損傷を認めた場合、損傷個所の計測や修繕に向けた下見など、徒歩で何度も現地確認を行い、現地状況を記録(文字化)した後、紙ベースでの管理台帳化、情報共有を行うことから、修繕実施までには多くの人手と時間を要していたという。

今回実証実験を行う「登山道維持管理DXシステム」は、スマートフォンにより損傷箇所を撮影することで、画像情報(日時・場所・規模など損傷状態)と、事前にシステムへインプットした構造物の設置日・前回点検日・修繕履歴など、管理に必要な情報を自動で紐づけられるもの。

期間中は、入山回数の削減や、現地状況の記録の自動化や情報の共有による業務効率度合いを検証。
また、システムの有用性向上を目指し、工事を行う際の申請書類などの自動生成機能の実装を検討するほか、実証を通じた改善点の洗い出し等をおこなうという。

登山道維持管理の効率化に向けた実証実験の実施期間は204年11月29日~2025年2月28日。
実施場所は山梨県が管理する登山道(秩父多摩甲斐国立公園 瑞牆山内登山道、西沢渓谷歩道など)。