【ニュース】 大槌町、「ロケットシステム」を導入した「ブルーベリー栽培実験農園」を整備、町内中心部の未利用地を活用 岩手県大槌町
2024.11.01
岩手県大槌町(平野公三町長)は、町内中心部「町方」の未利用地の活用を目指し、町内の温浴施設「ますと乃湯」後背地の町有地で「ブルーベリー栽培実験農園」(岩手県大槌町)を整備する。
2024年11月5日に町長など関係者による植栽式を実施する予定。
同町では、東日本大震災からの復興を進めるため、三陸鉄道リアス線「大槌」駅前に点在する空き地の利活用事業を推進している。
今回は、小規模・高効率の栽培方式で注目される「ロケットシステム」を導入したブルーベリーの農園(約100㎡・12苗・植栽式の農園を含め合計5か所設置)を実験農園として設置。
今後はその結果を踏まえ、町内の農業・観光に資する「ブルーベリー観光農園」の展開を目指す。
同町では、令和5年度の未利用地利活用に向けた検討会でアイデアを検討した結果、一次産業に寄与し、地域観光に資するアイデアとして「ブルーベリー農園」に注目が集まり、今回、栽培実験実施の運びになったという。
令和6年度には、新規参入から観光ブルーベリー農園を立ち上げたベリー・ベリー・ヤミー(富山県富山市)の落合良幸CEOをアドバイザーに迎え、事業検討を開始。
栽培実験は、同植栽式での農園の他に合計4か所での実施を計画しており、本格的な事業展開につなげる予定としている。
栽培にあたっては、事業アドバイザーのベリー・ベリー・ヤミーが利用している「ポット栽培」を採用。
ポット栽培は、自動潅水システムを備えたバケツ状のポットに土とブルーベリーの苗を植え、それを平地に置いた状態で生育を行うという栽培方法。
同栽培方法のメリットには、平坦な土地・電気・水の用意があればどのような場所でも栽培が可能である点、通常の栽培期間よりも1~2年ほど早く果実を収穫できる点、土壌づくりの必要がない点、観光農園として営業した際に足場が安定している点などが挙げられるという。