【ニュース】 ノバレーゼ、金沢市指定文化財「辻家庭園」内で少人数専用の結婚式場を4月2日に開業、久保田米僊の金屏風などを設置 石川県金沢市
2016.03.31
ウエディングプロデュース・レストラン運営の株式会社ノバレーゼ(東京都中央区、荻野洋基社長)は、金沢市指定文化財「辻家庭園」(石川県金沢市)内で、親族や友人のみなど、少人数でも高品質な披露宴が行える専用の婚礼施設を4月2日に開業する。
同社が少人数専用の結婚式場を手掛けるのは今回が初めて。
開業する婚礼施設「辻家庭園別邸」は、総工費1億9,000万円をかけた2階建て(延床面積302㎡)の建物で、辻家庭園内の駐車場であった場所を整備し、新築したもの。
建物2階に披露宴会場(85㎡)を設置、1階を新郎新婦の控え室や列席者の待合室として利用する。
最少で新郎新婦含む5人から披露宴が可能で、バンケットの収容人数は最大で着席42人。
建物の外観は、1階を石造りとした、日本庭園になじむデザインが特徴。
2階の披露宴会場の庭側は、全面をガラス張りとし、辻家庭園が誇る回遊式庭園を楽しめる造りとした。
建物の内観は、金沢箔の本金箔も使いながら、全体を金色でまとめた豪華絢爛さが特徴。
1階待合室の壁面には、園内の蔵に所蔵されていた久保田米僊(べいせん)の馬と松を描いた横幅6mサイズの金屏風(2枚組、高さ1.6m)を設置した。
同壁画は、パリ万国博(1889年)で金賞を受賞した同氏が、石川県の高校教諭として金沢に滞在した約1年半の間に描いた貴重なもの。
作品展示として一般公開するのは初めてだという。
またバンケットには、地元の伝統工芸・金沢和傘をモチーフにした絨毯や、石川県の伝統工芸・田鶴浜(たつるはま)の「組子」の技法で仕上げた扉(建具)など、金沢らしさを随所に取り入れた。
1組当たりの平均客単価は225万円前後を想定。
現在、受注状況は好調で、今年11月まで披露宴の予約が入っており、今年度内(2016年12月末まで)に約60組・売上高約1億5,000万円を目指す。
初期投資額(総工費1億9,000万円)の回収期間は3年を予定しているという。
辻家庭園別邸の所在地は石川県金沢市寺町1-8-48。
敷地面積は1,968.69㎡、延床面積は302.367㎡。