【ニュース】 サンシャインシティと豊島区、「新たな障害者雇用モデルの実証実験に関する協定」を締結、2つのモデル「超短時間雇用」と「遠隔操作型分身ロボット雇用」を11月に実施 東京都豊島区
2024.09.11
株式会社サンシャインシティ(東京都豊島区、脇英美社長)と豊島区(高際みゆき区長)は2024年9月6日、「新たな障害者雇用モデルの実証実験に関する協定」を締結した。
正式名称は「豊島区と株式会社サンシャインシティとの障害者就労支援事業の実証実験に関する協定書」。
同協定は、障害のある人が実際に働く場としてサンシャインシティ内を実証実験のフィールドとして活用、地域課題や一般就労の課題解決を目指し、新たな雇用モデルを構築することを目的としたもの。
民間企業をフィールドとした障害者雇用モデルの実証実験を実施するのは、東京23区では初の試みだという。
同実証実験では、「超短時間雇用」と「遠隔操作型分身ロボット雇用」の2つのモデルを11月に実施。
同区はこの成果を元に次年度以降、実証実験のフィールドを区内に展開し、有効なモデルは豊島区障害者就労支援センターで事業化を検討する予定としている。
「超短時間雇用」の対象者は、同区の事業所に通所している区民で
、精神・知的障害等により、長時間就労が困難な人。
対象者は、サンシャインシティ内で短時間就労(1日30分~数時間
・週10時間未満の就労時間)を行う。
「遠隔操作型分身ロボット雇用」の対象者は、都立北特別支援学校に通う豊島区民の生徒で、肢体不自由(車いす)の人・同区の事業所に通所している区民で、精神・知的障害等により、自宅や福祉施設から外出して就労することが困難な人。
対象者は、自宅等の遠隔地から分身ロボット「OriHime(オリヒメ)」を介して、サンシャインシティ内で接客対応を行う。
実施スケジュールは、9月~10月が実証実験の準備、11月が実証実験実施、12月が効果検証、2025年1月以降に同区が報告書公開予定。
なお同取組は新たな雇用モデルの構築が目的のため、実証実験参加者に対して賃金は支払われないとしている。