【ニュース】 三菱電機、西表島で海草「ウミショウブ」の消失危機を食い止めるための保全柵を設置、地元竹富町に寄贈 沖縄県竹富町
2024.09.04
三菱電機株式会社(東京都千代田区、漆間啓社長)は、西表島で環境省レッドリストの絶滅危惧Ⅱ類に指定されている海草「ウミショウブ」の消失危機を食い止めるための保全柵を設置、2024年9月2日に西表島が属する沖縄県竹富町に寄贈した。
同社は、気候変動の大きな要因となっている二酸化炭素の削減に向けた取り組みを進めており、その中でブルーカーボン生態系に着目。
フィールド調査を進める過程で、魚介類の産卵・生育の場としてネイチャーポジティブに寄与し、さらに大気中の二酸化炭素の吸収・固定源であるウミショウブが、世界自然遺産の同島でもアオウミガメの採食などによって絶滅の危機に瀕している状況を認識したという。
同社は、さらに状況が悪化した場合、ウミショウブの再生が困難となる恐れがあることから、緊急的な措置が必要との認識のもと、今回、同島の高那海岸沖に保全柵を約440㎡にわたり設置。
これにより、ウミショウブ消失の回避と、それを主食とするアオウミガメの保護とを両立し、同島の生物多様性の保全・回復と二酸化炭素の吸収・固定に貢献するとしている。
今後は、今回設置した保全柵と同社が保有する技術を活用し、光や音を用いたより効果的で汎用的な保全対策の検討や、ブルーカーボン生態系の二酸化炭素固定量算出などの概念実証に同町と連携して取り組むという。