【ニュース】 イオンモール、旧東北大学・雨宮キャンパス跡地でショッピングモール「(仮称)イオンモール仙台雨宮」の建築工事に着手、地域の防災拠点を目指す 宮城県仙台市

2024.03.22
イオンモール株式会社(千葉市美浜区、岩村康次社長)は、旧東北大学・雨宮キャンパス跡地(仙台市青葉区)で計画中のショッピングモール「(仮称)イオンモール仙台雨宮」で、2025年秋のオープンに向け、建築工事に着手した。

同計画地は、JR各線「仙台」駅より約2kmに位置し、仙台有数の文教地区として知られている場所。
隣接する多様な世代が暮らす住宅、地域に密着した医療施設とともに、複合的な地域拠点として、健康で豊かな暮らしを支える生活利便サービスや、多様な学び・交流活動の場の提供を行い、にぎわい創出の一助となる施設を目指すとしている。

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同施設では、東北大学災害科学国際研究所との「産学連携協力」に関する協定に基づき、地域の防災減災力を高めるための防災機能の在り方や、地域と一体となった防災減災の取り組みによる、地域の持続的な防災に貢献する施設の在り方を共同研究しているという。
施設内には、震災時に顧客で帰宅困難となった人や周辺の人々が一時的に避難できる場として、安全確認を終えた同施設の建物を活用することを計画。
震災時の緊急対応を想定し、非常用発電機を設置するほか、断水・停電時には非常用電源を活用し受水槽の水を飲料専用として供給するとしている。

ロータリー道路の北側には、隣接する仙台厚生病院と一体的になった広場を設置、災害発生時でも人々が集まり、エリアの情報拠点などとして活用できるよう、災害用テント、水飲みや手洗い場などの設置を計画。

その他、屋根面には太陽光発電設備を設置予定で、発電した電気は全て同施設で消費、自立型のパワーコンディショナーを設けることで、発電した一部の電気を停電時に利用できるように計画している。

さらに、東北大学農学部時代のみどり豊かな環境を踏まえ、生物多様性の保全と利活用の視点で新たな緑化計画を推進。
計画地の潜在自然植生を構成する樹種を中心に、地域の自生種の候補の中から植栽する樹種を選定するという。

「(仮称)イオンモール仙台雨宮」の所在地は仙台市青葉区堤通雨宮町10番3。
敷地面積は約3万3,000㎡、延床面積は約7万5,000㎡(立体駐車場含む)、総賃貸面積は約2万9,000㎡。
構造・規模は店舗棟が鉄骨造・地上4階建、立体駐車場棟が鉄骨造・地上6階建。
駐車台数は約1,300台。
開店予定は2025年秋。